相続の地を縦と横に歩き回りなさい

2022年10月16(日)新城教会牧師 上條実

歩き回りなさい。」

創世記13章14節~17節
『ロトがアブラムと別れて後、主はアブラムに仰せられた。「さあ、目を上げて、あなたがいる所から北と南、東と西を見渡しなさい。わたしは、あなたが見渡しているこの地全部を、永久にあなたとあなたの子孫とに与えよう。わたしは、あなたの子孫を地のちりのようにならせる。もし人が地のちりを数えることができれば、あなたの子孫をも数えることができよう。立って、その地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに、その地を与えるのだから。」』

ハレルヤ!今日こうして皆さんの前に立ってみことばを語ることができますことを心から感謝します。いつも私と家内、そして家族のためにお祈り下さり感謝します。また新城教会のために、愛し、お祈りくださいますことを心から感謝いたします。

十月八日ははA兄とY姉の結婚式がありました。とても祝福されて感謝いたします。また先週の週報にてお知らせいたしましたが、十年ほど前までこの新城教会にて礼拝を守られ、その後、東京の東久留米市に転居されて、毎月行われています東京集会の方にご出席されていましたH姉が十月三日に召天され、十月十日にこの教会で召天記念式を行いました。H姉をご存知の方が大勢いらっしゃると思いますが、ご家族の祝福のために是非お祈りください。

この頃は朝がとても涼しいというか寒さを感じる時があります。また十月中旬にもかかわらず暑い日があったりします。ぜひ体調を崩さないように祈りつつ生活していきたいと思います。天気予報によると今週は気温がガクッと下がるようです。特に新城市は周りが山に囲まれておりますので、朝の気温は一桁台になるという予報になっているそうです。皆さんの体調が守られますように、お互いのためにお祈りしていきたいと思います。

そして私とまた家内のためにお祈り下さり感謝いたします。家内も何とか支えられております。皆さんのお祈りを感謝いたします。また私のためにお祈り下さり感謝いたします。今から二年前の二〇二〇年十月十三日は、私が手術をした日であります。少し映像を出していただきたいと思います。
 これは心臓の上の血管のイラストです。見えにくいかもしれませんが、心臓から出ている太い血管が上行動脈という所です。お医者さんに伺うと、普通成人男性だったら三センチもあるという血管だそうです。その上行動脈が膨れ上がって、動脈瘤ができていると言われ、手術しなければいけないということで手術いたしました。今年の十月十三日で二年になります。今まで守られ、支えられましたことを感謝いたします。
 このイラストの左側は、膨れ上がった動脈瘤です。そして右側が手術して人工血管をつけたものです。手術前どんな手術になるかを伺いました。その説明で私はとても暗い気持ちになりました。医者から様々なリスクがあることを教えられました。しかし医師は何度も同じような手術を体験されていますので、「簡単な手術ですよ」と言われました。「心臓のすぐ上に動脈瘤ができていますので、その個所を切除して人工血管に変える手術です。あなたの心臓を一度止めて、人口心肺装置につながせます。それは血液の流れを長時間にわたって止めることは危険で、頭や全身、各臓器への血液が停止しただけで障害が起こります。この為、心臓血管手術では一時的に生体の心臓、肺の働きを代行させる必要があります。その為人工心肺装置につなげる」と言うのです。そして「手術は八時間ぐらいでしょう」と言われ、とても不安になりました。しかし皆様のお祈りと素晴らしい医師団によって守られて無事手術が終わり、今があることを感謝いたします。私は考えたこともないような病気にかかってしまいましたが、支えられました。あの時は皆さんが真剣に祈り、お見舞い下さりここまで支えられました。今度は主にまた皆様に恩返しできるように働かせて頂き、お祈りさせて頂ければと思います。

それからもう一つ、来週になるのですが、是非次男の頌のためにお祈り下さればと思います。彼はギタリストとして今東京で生活しておりますが、来週から世界の素晴らしいミュージシャンを彼が招へいして、一緒にコンサートをするという企画を立てました。私は誰がお金を出すの?と言ったら、「俺だよ。」と言うのです。しかしまだその時は今のような円安ではなかったのですが、今彼はすごく焦って「祈ってくれ」と連絡が来ました。必要な時しか普段連絡が来ないのですが、「円安で大変なので祈ってくれ」と祈りを要請してきました。映像を出していただきたいと思います。
 全てクリスチャンの方々ですが、十月二十九日は大阪の堺福音教会、そして三十日が加古川バプテスト教会、そして十一月一日が福岡聖書教会。そして十一月五日は、彼がレジデント・プロデューサーをさせて頂いている長野市の芸術文化館の大ホールで行ないます。その時は三浦大知という人がスペシャルゲストだと言っていました。そして最後、十一月六日、埼玉県の三郷文化会館という所で行ないます。ここは神の家族イエス・キリスト教会という教会が主催でやってくれるそうです。全てが守られ、良き伝道の時となるようにお祈りください。ベースと、キーボードの方はアメリカから。ドラムの方はブラジルから来られます。またこの教会でおなじみのマキーダさんという女性のシンガーがいますが彼女もアメリカから呼んで、頌と一緒にコンサートを行うそうです。本当にとてつもない企画を彼が考えて行ないますので、是非とも祈り支えて頂ければと思います。経済的に守られるように。良き伝道の時となりますように。事故がないように。またコロナウィルスからも守られますようにお祈りいただければ幸いです。またこれを機に二枚目の自分のアルバムを作るんだと言って、今は良い時代で、音源を相手にメールで送ると、それに対して海外の方々がレコーディングして送り返して下さるそうで、音源を合わせて録音してそれをミックスして、二枚目のアルバムを作成し、つい最近「やっとできた。」言っていましたが、「あとは祈ってほしい。」と言っておりました。「頼む。お祈りしてくれ!そして兄姉によろしく伝えてくれ。」と言っておりましたので、上條頌のためにお祈りください。よろしくお願いしたいと思います。

ご報告とお願いが長くなってしまいましたが、今から新城教会に与えていただいたみことばをともに学んでいきたいと思います。
今日のみことばというのは、創世記十三章十四節から十七節のみことばです。
つい最近から始まった「モーニングバイブル」というプログラムを礼拝の前の十時から十五分間、行なっています。毎週二人の方が創世記を一章ずつ朗読してくださり、それを、有志の姉妹方が、その章の解説をしてくださり、短い箇所を暗唱する時を持ってくださいます。本当に恵まれた時を持っています。

九月二十五日、私は忘れることもできませんが、創世記十三章をいつものようにお二人の方が朗読して下さっていました。私も携帯に入れているアプリから聖書を開いて、その朗読を聞いていました。私はその時とても教えられました。「全てに時がある」というみことばがありますが、「神さまの計画の中で、新城教会の権威の中で、教会全体で読むのだからこの時を大切にしなさい」と教えられたような気がして、読んでいました。まだ参加されていない方は、ぜひ少し早めに教会にお越し下さり、インターネットで出席されておられる方は少し早くネットにつなげて出席して頂きたいと思います。とっても恵まれます。主が素晴らしいみことばを語ってくださると信じます。

その日は創世記十三章を読んでくださり担当の方が、素晴らしい解説をして下さり、「暗唱聖句です」と言って十三章十六節。

『わたしは、あなたの子孫を地のちりのようにならせる。』

このみことばを暗唱しました。その時、十七節のみことばが、かっこよく言えば、光が私に差し込んで来たかのように心に留まりました。そして「これが大事だからしっかりと学びなさい。覚えなさい。」というような、主からの促しをいただきました。もう一度、その十七節を皆さんで読んでみたいと思います。

『立って、その地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに、その地を与えるのだから。』

このみことばを読んだ時に、素朴な疑問がありました。「なんで?縦と横に歩け?なんだろう?なんで歩き回らなければいけないんだろう?」と思いました。その所の前にも、十四節の所を少し見てみますと、こんなことが書いてあります。

『ロトがアブラムと別れて後、主はアブラムに仰せられた。「さあ、目を上げて、あなたがいる所から北と南、東と西を見渡しなさい。』

私たちの教会で礼拝後のプログラムで、時々こんなプログラムを行なったことがありますが、「山頂祈祷会」と言って山の頂に登って、地域を見ながら祈るプログラムを持っています。大変恵まれた祈祷会の時でしたが、その新城市の景色を少し見てみたいと思います。
 これは新城の新東名の設楽が原パーキングエリアから撮影したものです。教会スタッフはよく車で行って、お祈りする場所です。この写真は私が撮ったものですが、新城教会があるこの地域を見渡すことができます。そして「この地域を祝福してください!」また「被造物が正常に動き始めますように!」などそんなことを祈っています。次の写真を見てください。
 これはどこかと言うと、新城市の雁峰山という山がありますが、その山のスカイパークという所から撮影いたしました。先ほどよりもさらに高い場所から撮影した旧新城市全体が見渡すことができる場所です。本当に綺麗な所で、良い天気の時には浜名湖や豊川市、豊橋市までも見渡すことができる場所です。山頂から見渡すと新城市は被造物が満ち、とてもきれいな街です。

ロトがアブラムと別れて後、主はアブラムに言われました。

『「さあ、目を上げて、あなたがいる所から北と南、東と西を見渡しなさい。わたしは、あなたが見渡しているこの地全部を、永久にあなたとあなたの子孫とに与えよう。』

「北と南、東と西を見渡しなさい。」そして見渡している地全部を永久にあなたとあなたの子孫に与えると言ったのです。しかしその後、十七節で

『立って、その地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに、その地を与えるのだから。』

高い所で、「四方を見て見渡せ!おまえにこの地をあげるから。」と言われながら、あえてまた十七節、「縦と横を歩き回れ」となんで言われるんだろう?なんで主が、山の上から見て、その地を下さると約束したのに、なぜ歩き回れと言うんだろうか?と思いました。
このみことばというのは、もう少し遡って、創世記十二章一節〜四節を読みますと、

『その後、主はアブラムに仰せられた。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」アブラムは主がお告げになったとおりに出かけた。ロトも彼といっしょに出かけた。アブラムがハランを出たときは、七十五歳であった。』

七十五歳のアブラムに高いところから、主が語って、「あなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。』

と言われました。

『そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。』

『あなたの名は祝福となる。』素晴らしい約束を頂きました。アブラムに向かって、「あなたを祝福してあげるよ。」という、本当に素晴らしい預言がなされたわけです。そして事実、聖書を読んでいくと、その通りになっていくわけです。

アブラムというのは、信仰をもって、神が語ってくださったみことばを信じて、行く所知らずして、信仰を持って出かけて行きました。この時甥のロトも一緒に出て行きました。創世記十三章五〜七節、