〜この地に植えられ70年〜
主イエスよ来てください!
主の再臨を心から祈ろう!

しかも、イスラエル建国に強く関わったのはイギリスでした。イギリスが三枚舌外交を行い、混乱が増しました。ユダヤ人たちには、「戦争に協力したら、パレスチナに戻してあげますよ!」と言い、パレスチナ人たちには、「パレスチナを独立させてあげます!」と言い、フランスには、「共同統治をしましょう!」みたいなことを言って混乱させた背景があります。
しかしここに、ほとんど強調されない、大きな誤解があります。それは、紀元七十年、イスラエルの人たちが、全員、世界中に散らされ、国は空になったという誤解です。それは間違いです。
イスラエルを離れて、ヨーロッパまで逃げるには、相当なお金もかかるし、時間もかかります。大多数の人たちは現地に残されたのです。その後、イスラムが入ってきて、いつしか彼らのユダヤ性は失われ、イスラム化したり、あるいはクリスチャンになったり、宗教が変わったのです。
しかしヨーロッパの方に散らされたユダヤ人たちは、ゲットー(ghetto)という、ヨーロッパ諸都市内に造られた居住区に強制的に住まわされたことによって、自分たちの文化を守り通しました。
ということは、戦後、帰還したユダヤ人たちも、現在、パレスチナ人と呼ばれる人たちの中にも、イスラエルの血を引く人たちが多いと言うことです。悪魔が喜んでいるのは、両者が内輪もめすることです。
私たちは、両者のために祈らなければいけないのです。その為には、しっかりと歴史を学ばなければならないことを教えられます。

現在のイスラエルの何が変わったらいいのか、やはり第一に、政治体制が変わらなければいけないと私は思っています。
現在、ネタニヤフが率いている陣営は、史上最も右寄りの政権だと言われます。彼の側近の発言はひどいです。国防相は「我々はhuman animals(人間の姿の動物たち)と戦っている」と発言しています。ガザの人たちは人間ではない、人間の姿をしている動物だから殺してもいい!と言っているわけです。今の政権は超右翼です。
なぜイスラエルに福音が伝わらないのかと言ったら、超右翼が政権を握っているからです。彼らはイスラエルを厳格なユダヤ教国にしたいと願っています。その為には、他宗教、特に、イスラム、キリスト教を排除することです。政権が、その強硬路線でパレスチナと関わる為に、様々な問題が起こっている現実があります。
ネタニヤフ政権は、人気がないです。彼はいろいろな問題を起こしていて、毎週のようにデモが起こっていました。現在は戦時内閣を形成していますが、今回、この政治体制が変えられて、イスラエルが福音を拒否せず受け入れる国になるように祈りましょう。今回は、そのチャンスでもあります。

同様に、ハマスはテロリスト集団で、イスラム最右翼です。彼らは、異教徒の首をはねろと教え込まれている、これまた過激な一団です。イスラム極右翼とユダヤ教極右翼の戦いです。これでは決して解決はありません。

エゼキエル書三十八章十八〜二十一節にこんなみことばがあります。

“ゴグがイスラエルの地を攻めるその日──神である主のことば──わたしの憤りは激しく燃え上がる。わたしは、ねたみをもって、激しい怒りの火をもって告げる。その日には必ずイスラエルの地に大きな地震が起こる。海の魚、空の鳥、野の獣、地面を這うすべてのもの、地上のすべての人間は、わたしの前で震え上がり、山々はくつがえり、崖は落ち、すべての城壁は地に倒れる。わたしは剣を呼び寄せて、わたしのすべての山々でゴグを攻めさせる──神である主のことば──。剣による同士討ちが起こる。”

この預言は、最終戦争についての預言ではないかとも言われます。「ゴグ」とは、もしかしたらロシアではないか?という言う人たちもいます。何しろ、終わりの時、イスラエルが中心で激しい戦いが起こるというのが聖書の預言です。
しかし最後に、何が起こるのかと言ったら、神が手を出して、戦いをやめさせ、介入されるというのです。その光景を見た人たちは、人だけでなく、海の魚から、空の鳥、野の獣、すべて地を這う生き物までが、神の前で震え上がるのです。その時、すべての城壁は地に倒れると預言されています。

イスラエルに行きますと、パレスチナ人とユダヤ人の間に城壁が張り巡らされています。神の直接的介入によって、壁が倒れるように、祈ろうではありませんか。

マタイ二十四章二十七〜三十節に、

“人の子の到来は、稲妻が東から出て西にひらめくのと同じようにして実現するのです。死体のあるところには、禿鷹が集まります。そうした苦難の日々の後、ただちに太陽は暗くなり、月は光を放たなくなり、星は天から落ち、天のもろもろの力は揺り動かされます。そのとき、人の子のしるしが天に現れます。そのとき、地のすべての部族は胸をたたいて悲しみ、人の子が天の雲のうちに、偉大な力と栄光とともに来るのを見るのです。”

このことについて以前、お話ししました。イエスさまが帰られる前、天の諸々の力が揺り動かされ、人の子のしるしが天に現れると言われました。
これはどういうことか、それは「霊的戦いと天に現れる十字架」のしるしだ!とお話ししました。
日本語は単数と複数が曖昧なので、正しく理解されていません。単数と複数に気をつけてこの箇所を訳すと、「星は天から落ちる」という「天」とは単数。「天の万象」は複数。「人の子のしるしが天に」は単数。そして「栄光を帯びて天」も単数。そして「天の果てから果てまで」というのが複数だと言うのです。
これは何を言わんとしているのかを、ある神学者が記していました。

“ここにおける中心テーマは、この地の滅亡ではなく、「諸々の天」が火で焼かれてきよめられ、隠されていた空中の権威を持つ支配者の欺きが露わにされ、滅ぼされることにあるのです。地上は一度、大洪水によって滅ぼされましたが、今度は、隠されていたすべてのことが明らかにされ、火で精錬されるのです。だからこそ、この諸々の天とこの地が火で焼かれるということと、聖い生き方と敬虔さがセットになって記されているのです。”

と解説していました。天が焼け落ちるとか、滅びるとは、霊的戦いの勝利を表しているのです。

新城教会で霊的戦いが始まって久しいですが、他でもなく再臨を目指しての戦いが始まったのです。
今回のミッションニュースで、小山先生と対談したのですが、霊的戦いについてお話しさせていただいております。読んでいただきたいと思います。

七十年の歴史を振り返る時、そこには、「霊的戦い」と「天に現れた十字架」がありました。一九九三年七月九日に霊的戦いが始まり、一九九二年七月三十一日と、九四年六月二十五日に天に十字架が現れました。それはイエスさまがお帰りになるのが間近であるサインであったと信じています。
熱心に「主よ!来てください!」と真剣に祈らなければいけない季節が来たと感じています。

私は毎日、イエスさまが帰って来られるように祈っています。なぜなら、イエスさまが帰られるその日は、家内と再会する日であるからです。先に天に帰った人たちはその日、復活します。家内と早く会いたかったら、イエスさまに帰ってきてもらわないといけないのです。家内を先に主が天に連れて行かれた理由は、私にイエスさまのお帰りを真剣に祈らせる為であるように感じています。

以前にもお話ししましたが、自然界は復活がある事を、予言的に表しています。

この花は、家内がなくなる前、自分で植えて育てていた花ですが、現在、復活、三度目です。これは一昨日撮った写真ですが、この夏、この花たちは完璧に枯れてしまい、「家内が愛していた花を枯らしてしまい、まずかったなぁ・・」と悔やんでいました。
しかし私はダメ元で、バケツ一杯の水を枯れた花にかけました。それからまた忘れていたのですが、なんと、この花たち、三度目の復活です。バケツの水一杯で復活しました(その後、雨が良く降りました)。
イエスさまの帰られる日まで、この花たちが繰り返し咲いたらいいなと思っています。こんな花でも復活するのです。人だって復活するはずです。
私たちは、イエスさまが帰られる直前に生きています。本家本元のイスラエル人たちが、「イエスさま帰ってきてください!」と叫ぶように祈らなければいけないし、私たちも霊的イスラエルとして、「主よ!来てください!」と叫ぶ時、主は帰って来られると信じます。

今、起こっている事柄に関して、見過ごすのではなく、心を合わせて、主の前に出て祈りましょう。もしかしたら、私たちは、聖書の最終章をこの目で確認できるのかも知れません。
最後に一言お祈りさせていただきます。

天の父なる神さま、み名をあがめて心から感謝をいたします。今、世界は混乱しています。このような中、私たちは心の底から、「きてください!」と叫びます。イエスさま、一刻も早く帰ってきてください。
ガザのハマスや、テロリストの背後で働く悪霊の力を打ち砕いてください。また、国際社会の中に働く暗闇の力が打ち砕かれますように。地上侵攻が止められますように。紛争が解決するのを見ることができますように。
尊いイエスさまのみ名によって祈ります。アーメン。