〜この地に植えられ70年〜
主イエスよ来てください!
大きな喜びをお知らせします!

イエスさまの誕生は、大きな喜びの始まりでした。神から見捨てられ、悪魔の餌食となるような人類も、十字架と復活によって、罪赦され、不利な債務証書は無効となり、すべての支配と権威の武装は解除され、彼ら、すなわち悪魔と悪霊どもは捕虜となり、我々の戦利品として、凱旋の行列に加えられたからです。

それが始まったのが、今から約二〇二三年前(西暦には誤差があります)、イエスさまの誕生と共に始まったのです。
十二月二十五日は、イエスさまのお生まれを「記念する日」です。イエスさまがお生まれになった意味と、深さ、広さ、高さを味わいたいと願います。

今日は聖餐式礼拝です。聖餐式は、イエスさまの十字架の意味を具現化したものです。
神の世界と人の世界を結ぶためには、血が必要でした。しかし父なる神の子イエスさまが、一度だけ、血を流してくださったことによって、動物犠牲は必要なくなったと語りました。聖餐式は、それを具現化し、記念するものです。イエスさまは神と人、そして、全被造物の結び目となってくださったのです。

今から聖餐式を行います。イエスさまが天と地を結ぶために来てくださったことを深く覚えたいと思います。
最後に創世記を少しだけ見たいと思うのですが、創世記二十八章、ヤコブが見た夢が記されています。

“そのうちに、彼は夢を見た。見よ。一つのはしごが地に向けて立てられている。その頂は天に届き、見よ、神の使いたちが、そのはしごを上り下りしている。そして、見よ。主が彼のかたわらに立っておられた。そして仰せられた。「わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。わたしはあなたが横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫とに与える。”(十二〜十三節)

“翌朝早く、ヤコブは自分が枕にした石を取り、それを石の柱として立て、その上に油をそそいだ。”(十八節)

ヤコブに、「あなたが横たわっている地を与える」という、「領土」が出てきます。これはやがて神の国を現すものです。同時にヤコブが見た夢は、やがて、救い主イエスさまによって、何が起きるかを預言的に教えています。ヤコブの時代、神の世界と結び合うためには、動物犠牲が必要でした。しかしヤコブの夢は、動物供犠もなく、自分の頭の上にはしごがかかり、天使たちが上り下りしているという不思議な夢でした。
これは何を表しているのでしょうか。イエスさまがやがて地上に来てくださり、主を信じる者たちに起こることが、預言的に暗示されています。今日、イエスさまを信じる者たちには、天の領域と地の領域は、繋がっているのです。天の教会は「勝利の教会」、地上の教会は「戦う教会」です。その間をみ使たちが、天の軍勢たちが、上り下りしているのです。
今日、皆さんの上には、はしごがかかっています。み使たちが上り下りしています。

ヤコブは目を覚まして、「ヤコブは自分が枕にした石を取り、それを石の柱として立て、その上に油をそそいだ。」と記録されています。

「油注ぎ」とは何か。
「油の注ぎを♪」と、よく歌いますけれど、「油注ぎ」とは、天が地に接している場所を意味します。王になる時に油を注いだのは、王は特別な存在で、天の神が一人の人物に接している事を意味するというのです。ゆえに王は、神の知恵によって国を治めることができる!という理解です。そのしるしとして、王に油を注いだのです。

ベテルで石の柱に油を注いだとは、この場所で、「神の世界が地と結び合わされた」事を記念したのです。ベテルという「場所」が、天と地の接点であるとして、油をそそいだのです。

主イエスを信じる時、天と地が結ばれます。常に神の国と結び合って生きる素晴らしさを体験出来るのです。
天の教会とは、大きな患難から抜け出てきた者たちによって構成される、キリストを頭とする「勝利の教会」です。地上で苦しみに耐えている人たちの所に降りてきて、戦いを助けるのです。これがクリスマスに象徴される出来事です。

ベテルという街のように、主が降りてくださり、油が注がれるように祈らなければいけないです。
クリスマスは油注ぎの季節です。なぜなら、イエスさまは、神の世界から人の世界に降りて来られたからです。街にイエスさまが降りてきてくださるよう、はしごがかかるよう、祈ろうではありませんか。

昨日、不思議少年たちと一緒に、新城市が一望できる山に登って祈ってきました。「新城市にはしごが降りてくるように!」と、力の限り叫びました。「はしごよ!降りてこい来い!」と叫びました。きっとこのように降りてきたのではないかと思います。

クリスマスは、天からはしごが降りたのを記念する日です。

ルカの福音書2章8~11節
“さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。”

十二月、天の領域が地上に降りたことを実感できる月となるよう、祈りたいと思います。
この月の初めに、聖餐式に預かることができることは本当に素晴らしい特権です。
一言お祈りして、聖餐式に移らせていただきます。

天の父なる神さま、み名をあがめて心から感謝をいたします。今日は聖餐式礼拝です。イエスさまのお生まれを記念とする月です。その恵みを感謝いたします。
今日はお一人一人の頭上に、ヤコブが見たのと同じはしごを立て、油そそぎを与えてください。
イエスさまのお生まれの目的をしっかりと知って、主の為に働くことができるようにお願いします。
今からの聖餐式を祝福してください。天と地を繋ぐものであると宣言して、イエスさまのみ名によって聖餐式を始めます。アーメン!