2023年4月2日(日)新城教会牧師 公畑フェルナンド
コリント人への手紙第二 1章20節
神の約束はことごとく、この方において「しかり」となりました。それで私たちは、この方によって「アーメン」と言い、神に栄光を帰するのです。
ハレルヤ!いつも私たちのために、インターナショナル部会のために祈ってくださり、本当に心から感謝します。奧さんは先ほど歌って、これから通訳もするので大変です…もう準備はいいですか?
二〇二三年のためにそれぞれの牧師たちに与えられたみことばを教会と分かち合う十二月三十一日のカウントダウンのくじ引きで、私は最後の順番になりました。それで今日、それぞれの牧師に与えられたみことばを分かち合うのが私で終わります。
二〇二三年のために、神が私に教会に対して与えられたみことばは、「今年はあなたへの神の約束が成就する年である」という言葉です。神は一度約束されたら、私たちがたとえ忘れようとも、神は忘れません。神はそれを必ず果たします。
今からは神さまがどのように約束を成就されたのか、いくつかの例を、皆さんと分かち合いたいと思います。まず最初の例ですが、第二列王記二十三章十六〜十七節、
『ヨシヤが向き直ると、山の中に墓があるのが見えた。そこで彼は人をやってその墓から骨を取り出し、それを祭壇の上で焼き、祭壇を汚れたものとした。かつて、神の人がこのことを預言して呼ばわった主のことばのとおりであった。彼は言った。「あそこに見える石碑は何か。」すると、町の人々は彼に答えた。「ユダから出て来て、あなたがベテルの祭壇に対してされた、あのことを預言した神の人の墓です。」』
ここにヨシヤ王がベテルに入ったことが書かれています。ここで一人の預言者の言ったとおりに祭壇を破壊したことが書かれています。この記事は神が信頼できるお方であることを示しています。神は言われたことを必ず実行されるお方です!
この箇所に書かれている時代背景についてお話ししたいと思います。イスラエルの歴史について少し見ていきたいと思います。
(イスラエルの歴史スライド)
イスラエルという国の歴史はこのように始まりました。神はサウルを王として油を注ぎ、彼は四十年間、王でした。しかし彼は神の信頼を裏切り、結果、神はまだ無名であったダビデという少年を立てられました。
ダビデが王座に就くと、彼は四十年間国を治めました。神はダビデの心にとても感心したと書いてあります。そして彼に「あなたの家が永遠に国を治める」と約束されました。そして「その子孫としてキリストが世に来る」と言われました。
ダビデが死ぬと、神が言ったように、彼の子であるソロモンが王座に就きます。そして彼も四十年間国を治めました。しかし彼の統治の最後に、国に偶像を取り込むようになったことで、神は怒り、「王国は分割される。そして十二部族のうち二つの部族しか残らない」と彼に告げました。
そしてソロモンが死に、その子レハブアムが王座に就きました。そしてその在位中に王国は分裂し、十部族が「イスラエル」として知られる北イスラエル王国となり、二部族がユダ王国となりました。ユダヤ人、またはユダというときの由来はこれです。また、ダビデが出た部族でもあります。
その他の十部族の中で神はヤロブアムを選びました。神は彼にこう言いました。「もしあなたがわたしに忠実であるなら、あなたの子孫は永遠に王座に就く」と約束をしました。
しかし、ヤロブアムは王座に就くと、全く逆のことをしました。ベテルに高き所を建て、金の子牛を作りました。そして「イスラエルよ、これがあなた方を自由にした神である。」と言ったのです。もちろんそれは全くの嘘でした。そしてそこに祭司を置くようになり、神に仕えるレビ人を追い出しました。神の祭司であるレビ人を追い出して、民の中から何でもない一般の人たちを偶像の祭司として据えたのです。神によって召された人たちではありませんでした。そしてその人たちに、偶像の祭司の職務に当たらせ、忌まわしいものを祭壇に捧げるようにさせました。
そこで神は一人の預言者をユダから送りました。ヤロブアムがベテルの高き所に捧げものをしている時に、預言者は来てこのように預言しました。第一列王記十三章二節、
『すると、この人は、主の命令によって祭壇に向かい、これに呼ばわって言った。「祭壇よ。祭壇よ。主はこう仰せられる。『見よ。ひとりの男の子がダビデの家に生まれる。その名はヨシヤ。彼は、おまえの上で香をたく高き所の祭司たちをいけにえとしておまえの上にささげ、人の骨がおまえの上で焼かれる。』」』
そしてその預言者は去ってしまいました。このように神は、立ててはならないと命じおられたその祭壇を呪いました。
そしてまたイスラエルの歴が続いていくわけですが、ヤロブアムは二十二年王座に就き、死にました。神の怒りが彼の上にあり、そして神さまはその子孫を滅ぼすと約束されました。それは神の命令に従わなかったからです。
その後、ヤロブアムの子であるナダブが王座に就いた時、謀反が起こされ、バシャが王になりました。バシャはナダブを殺し、王になると二十四年間統治しました。バシャの後にエラが王となりましたが、その二年後に謀反を起こされ、ジムリという人が王になりました。しかし彼には国を維持する十分な力がなく、バシャの将軍オムリが十二年間王になりました。その後その子アハブが代わって王になりました。
このアハブの名前はよく聞くので、皆さんよくご存じだと思いますが、アハブはイスラエルで最も邪悪な王でした。すべての悪を行ったので、神はアハブの子孫を滅ぼすと言われました。ヤロブアムの時のように滅ぼす約束です。それでもアハブは二十二年間王でした。
その後、息子であるアハズヤが二年間王となりましたが、しかし実際国を治めることはできませんでした。なぜなら王となってすぐ、窓から落ちて病気になり、寝台にいたからです。そして彼はバアル・ゼブブというエクロンの神からの使者を待っていました。それは彼が偶像の神に、自分がこれから生きるのか死ぬのかどうかの伺いを立てていたためでした。
そこに預言者エリヤが来てこう言いました。第二列王記一章三〜四節、
『そのころ、主の使いがティシュベ人エリヤに告げた。「さあ、上って行って、サマリヤの王の使者たちに会い、彼らに言え。『あなたがたがエクロンの神、バアル・ゼブブに伺いを立てに行くのは、イスラエルに神がいないためか。それゆえ、主はこう仰せられる。あなたは上ったその寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ。』」それで、エリヤは出て行った。』
もちろんアハズヤは王座から退けられ、そこにアハブのもう一人の子であったヨラムが王になりました。彼は十二年間王でした。しかし神はアハブとその家族を滅ぼすと言われたので、エフーという人物を送りました。エフーというのは、エリシャによって送られた預言者から油注ぎを受けた者です。そして彼によってアハブの家は根絶やしにされました。
これらの事すべては、神の預言の言葉から起こった出来事です。
もう一つのユダ王国はずっと続いていきましたが、ダビデの子たちが王座に就きました。もちろんユダ王国も、良い王、悪い王もいました。
しかし今お話ししたイスラエル王国は、謀反が繰り返され、アハブの家に神の裁きが下りました。エフーは、イゼベルやアハブの全ての子どもたち、全ての者を滅ぼしました。そしてエフーは王座に就きました。神はエフーにこう言いました。「あなたはわたしに従ったので、あなたの子孫は四代目までイスラエルの王座に就く」と。エフーはイスラエルの王座に就き、二十八年後死にました。
その後、その子エホアハズが王となり、十七年間統治しました。その後に孫であるヨアシュが、十六年間国を治めました。その後ヤロブアム二世が、四十一年間王でした。そしてゼカリヤが代わって王になった時、彼はちょうどエフーから数えて四代目に当たります。神が四代目までと言われた通りです。彼は国を維持できる力がない者に敗れ、その治世は終わりました。それはシャルムという男で、たった一か月しか王ではありませんでした。彼は邪悪な王で、彼を殺したメナヘムは彼の後、十年間王となりました。その後その子ペカが二十年間王になりました。ペカの時代に謀反が起こり、ホセアが代わって王になりました。
そして神はイスラエルに対して我慢の限界に達し、イスラエルの民をアッシリヤに捕らえ移し、イスラエル王国を終わらせました。ホセアは九年間王でした。神はイスラエル王国を滅ぼし、その土地はアッシリヤの手に渡りました。
ユダ王国の神への信仰が上下している間、一番邪悪な王と言われるマナセが王になると神は怒り、ユダ王国も滅ぼそうと考えました。その後、その子アモンが二年間王座に就きました。その後、ヨシヤが王となりました。最初にお読みした聖書箇所です。
ヨシヤは八歳で王となりました。彼は神を恐れる人でした。彼には神に従う意思があり、彼の治世は三十一年間でした。王になってある日、祭司たちに主の家を聖めるように命じ、神を礼拝すると宣言しました。宮を聖めたとき、聖書(律法の書)を発見しました。彼らはそのほこりを払い、ヨシヤ王のところに持っていきました。
ヨシヤはそれを読むと、この民に起こった呪いについて理解し、自分の衣を引き裂きました。彼は「私は心から主に仕える」と決心したのです。
そしてユダの国中にあった偶像を破壊し始めました。アシェラ像、バアル像、またモレク神という子どもをいけにえにする神、それらの主の家に入り込んでいたものを破壊し、聖めました。その頃、王国中に多くの偶像や堕落が満ちていましたが、彼は全土を巡りそれらを取り除き、イスラエルの領地にあるベテルまで行きました。そして偶像の祭壇を見つけ、その祭司たちをとらえ、彼らを生きたままその祭壇で焼き殺しました。
また墓から偶像の祭司たちの骨を取り出し、それを祭壇の上で焼き、その灰で高き所を汚れたものとしました。王はその後すぐ、ある墓を見つけて、「あれは何か?」と尋ねました。町の人々は、「それはユダの預言者の骨がある墓です」と答えました。「ずっと昔の預言者の骨です」と答えました。そしてこう答えました。「『その名をヨシヤという男の子をユダに立てる。ベテルの高き所で人の骨を焼き汚す』と預言した人の墓である」と言いました。
神が仰せられた言葉は、王たちが何代も代わっても、何百年経ったとしても、神はそれを必ず成就されます。この預言をもう一度読んでみましょう。第一列王記十三章二節、
『すると、この人は、主の命令によって祭壇に向かい、これに呼ばわって言った。「祭壇よ。祭壇よ。主はこう仰せられる。『見よ。ひとりの男の子がダビデの家に生まれる。その名はヨシヤ。彼は、おまえの上で香をたく高き所の祭司たちをいけにえとしておまえの上にささげ、人の骨がおまえの上で焼かれる。』」』
神が仰せられる言葉は必ず成就します。なぜなら神は誠実な方だからです。すべての約束は必ずなります。それはアーメンだからです。
それでは別の例も見てみましょう。創世記十二章一〜二節、七節、
『主はアブラムに仰せられた。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。』
『そのころ、主がアブラムに現れ、そして「あなたの子孫に、わたしはこの地を与える」と仰せられた。アブラムは自分に現れてくださった主のために、そこに祭壇を築いた。』
ここには、神はカルデヤ人の地から一人の男を連れ出したと書いてあります。そしてこう言われました。「わたしがあなたの示した地へ行きなさい。そこをあなたとあなたの子孫に永遠に与える」と言われました。
そしてカルデヤ人の地ウルから出て、父が死んだ場所、ハランに行きました。そこから神はカナンの地へ彼らを導きました。そして、神は「カナンの地をあなたとあなたの子孫に与える」と言われたのです。
アブラハムはそこでよそ者として死にました。その後、その子イサクもカナンの地でよそ者として死にました。次にその子ヤコブですが、そのヤコブには十二人の子どもがいました。そのうちの一人はエジプトに奴隷として売られました。しかし神は彼をエジプトの支配者にしました。ヨセフのことです。
地に飢饉が起こった時、ヤコブとその家族はエジプトに避難しなければならなくなり、そこに滞在しました。ヨセフが父たちを迎えたのは三十九歳の時でした。彼は三十歳でエジプトの支配者となり、七年の豊作の後、飢饉が来て二年目でした。つまり、ヨセフが三十九歳の時、家族をエジプトに呼び寄せ、そこで幸せに暮らしました。そして七十年の間、彼らはヨセフに守られながら暮らしました。ヨセフは百十歳まで生きました。ヨセフの家族はエジプトがとても気に入り、そこに滞在しました。