「神の国のために戦おう!」

最初にお読みした黙示録十二章十〜十一節には、このように書かれておりました。

『 私は、大きな声が天でこう言うのを聞いた。「今や、私たちの神の救いと力と王国と、神のキリストの権威が現れた。私たちの兄弟たちの告発者、昼も夜も私たちの神の御前で訴える者が、投げ落とされたからである。兄弟たちは、子羊の血と、自分たちの証しのことばのゆえに竜に打ち勝った。彼らは死に至るまでも自分のいのちを惜しまなかった。」』

ここに「子羊の血」と書かれていますけど、これは旧約聖書の過ぎ越しの祭りで子羊が血を流して犠牲となり、イスラエルを死から救った描かれております。
そして旧約の時代、イスラエルの民はこの出来事を記念して、毎年、過ぎ越しの祭りを行ってきました。その祭りの日に、私たちの救いとなるためにイエスさまは十字架にかかった。そして十字架の上で血を流された。その血によって私たちは勝つことができると、ここにはっきり書いてあるわけですね。

また私たちの信仰の告白そのものが、サタンとの戦いに打ち勝つ武器であると書かれております。ですから私たちは激しい戦いの中にあっても、臆する必要がなく、人生を通しての戦いを戦い続けていくことができる。
そして最終的には勝利を勝ち取らせていただくことができるということを知って、これからも前進していきたいと思います。

しかし仮に私たちが「もう戦い辛いからやめたい。」と言って、戦いを自ら放棄してしまったら、やっぱり生き残っていくことはできないかもしれません。これは私たちがクリスチャンである以上戦い続けていく必要があります。悪魔を意識して、そして祈りをもって、様々な問題に対して神の民として戦っていきたいと思います。そうしたら勝利は我々と共にある。「大逆転・大勝利・大どんでん返し」と最近言われておりますけども、そのような主のみ業を私たちは信仰によって受け止めて、この信仰の歩みを神さまの前に続けていきたい、ともに祈り合いながら前進していきたいと思います。
最後に一言お祈りさせていただいて、私の話を終わりにさせていただきたいと思います。

ハレルヤ、天のお父さま、あなたのみ名を崇めて心から感謝いたします。イエスさま、あなたは歴史の中に神さまの計画、約束を通して、この地上に確かにお生まれになり、そして十字架をもって私たちの贖いを成し遂げてくださいました。
それゆえ私たちにもアブラハムに約束された祝福が受け継がれ、神の子どもとしての立場が与えられていると学びました。そして神の民として、神の国の拡大のために戦い続けていく使命についても学びました。
どうぞ主よ、今日お一人おひとりが、本当に聖書の教えを心に受け止め、そしてまた神の前に立ち上がり、そして悪魔の前にしっかり立って戦っていく一人ひとりとなりますように。私の目の前にある様々な問題、この教会が今戦っている戦い、それら全ての事柄において、主よ、あなたは子羊の血と私たちの証しのことばを通して、竜に打ち勝ったと教えてくださり、勝利を約束してくださっていることを心から感謝いたします。そのことを私たちは心に踏まえ、信仰を持って、これからも尚も前進していくことができますように。またさらにさらに、この地にあって、すべての人々が、すべての被造物が、主よ、あなたの前に贖い出され、神の民として加えられ、神の国が益々拡大していくことができますように。今日のこの礼拝の時、恵みの時を与えてくださった主に心から感謝し、尊きイエス・キリストのみ名によって、この祈りをみ前におささげいたします。アーメン。