~2022年~ 主の復讐の年
真夜中に歌え!

最近私は、ここから学んで日々、実践している事があります。家内も主の恵みによってここまでいやされてきましたが、まだ、クリアしなければならないところもありますから、病の獄舎が完全に崩れるように、使徒の働き十六章の秘訣を実践しています。

ところで皆さんの中で、「私は夜中に、よく目覚める。年をとったせいか・・」という人、スイッチオン!私だけですかね。私、結構、最近、夜中に目覚めるんですね。
しかし夜中に目覚めることは、ある意味、良いことです。使徒の働き十六章の獄舎が崩れたのは、真夜中であったからです。
今週、もしも真夜中に目覚めたら、チャンスだ!と思って、実行してください。そうすると、様々な獄舎から出ることができると信じます。大きな解放をもたらすと私は信じています。

パウロとシラスは悪霊を追い出したのにも関わらず、どうして捕まえられたのでしょうか。そこには理由があるのです。ピリピの街は、霊的には、次のような構造をしていました。
 街にはギリシャ神話の神、「アポロンの神殿」があり、そこでは「ピュトン」という、占いの霊が働いていました。女奴隷は「ピュティア」と呼ばれていました。彼女らは、アポロンの女神官で、「ピュトンの霊」によって、人々に神託を伝えていました。
ピリピの街は、悪魔の王国の支配下にありました。その街の霊的ボスはアポロンと呼ばれていました。そしてその手先として働いていたのが、パウロたちを訴えた、女奴隷の主人や街の指導者たちでした。
「占いの霊」とは、ギリシャ語では「プニューマ・ピュトン」となっています。「ピュトン」とは、ギリシャ神話に登場する架空の龍の名前です。それがイコール、悪霊の名前として聖書は扱っています。
ということは、日本には日本神話がありますが、日本神話に登場する神々に対応して、悪しき力が働いていることになります。

ピリピにあったアポロンの神殿は、歴史的記録と考古学によると、デルポイという街に、神殿本部があった事が分かっています。デルポイには本部があって、周囲の主要な街々には、デルポイと同じアポロン神殿がありました。これは、日本の偶像礼拝のシステムと全く同じです。
 例えば、日本各地には「神明神社」という神社あります。それは元々、伊勢神宮が本社で、アマテラスと豊受を祀っています。それと同じ構図が全国にあって、登録されているだけでも五千社あると言われます。また一説によれば、一万八千社あるともいうのです。悪霊の働きは、昔も今も同じです。

パウロはピュトンという悪霊を追い出したのです。
 アポロンの子分、ピュトンをやっつけたら怒るのは当然、親分です。公園で悪さ坊主の頭を叩いたら、その子が、近くの組事務所の組長の息子だったら、後から大変なことになります。霊的戦いも同じところがあります。子分から戦いを始めると、親分が動き出すからです。
しかし、その戦いが悪魔の組織全体との戦いであると分かったら、戦いの様相は変わります。クリスチャンは神の国の組織の一員ですから、イエスさまを中心として、天の軍勢も共に戦います。キリストのからだ全体が組織的に戦い、勝利できるはずです。

パウロとシラスは、結果的には勝利したのです。それは街の霊的首領であるアポロンが敗北したことを意味します。首領がやつけられた時に用いられた武器が、他でもなく、賛美でした。
先ほど、詩篇百四十九篇も合わせて読んでいただいたのですが、詩篇百四十九篇と使徒の働き十六章を対比すると、「詩篇百四十九篇が影となって、パウロとシラスは勝利した」と言うことが分かります。
詩篇百四十九篇、

『聖徒たちは栄光の中で喜び勇め。おのれの床の上で、高らかに歌え。彼らの口には、神への称賛、彼らの手には、もろ刃の剣があるように。それは国々に復讐し、国民を懲らすため、また、鎖で彼らの王たちを、鉄のかせで彼らの貴族たちを縛るため。また書きしるされたさばきを彼らの間で行うため。それは、すべての聖徒の誉れである。ハレルヤ。』

ここに『おのれの床の上で、高らかに歌え。』とありますが、「床の上」とは、実際の「寝床、ベッドの上」という意味です。床の上で高らかに歌うと何が起こるのか。それは「神への称賛」となるのです。
「称賛」という言葉は、旧約聖書中、ただ一度だけ使われている言葉で、「最も高められた賛美」を意味します。
夜中に、床の上で最も高められた賛美をすると、両刃の剣が与えられると約束されています。
先週も両刃の剣について、雅也先生が言及していましたが、両方に刃がついている剣です。一方では神が最高にほめ称えられ、もう一方の刃では、賛美が霊的戦いの武器となるのです。
「それは国々に復讐し、国民を懲らすため、また、鎖で彼らの王たちを、鉄のかせで彼らの貴族たちを縛る」と約束されています。悪魔の組織中で、構成員のピュトンのような下っ端をやつける為の剣ではなく、王たち、貴族たち、首領たちに対する裁きと復讐の剣となるのです。
真夜中のパウロとシラスの祈りと賛美では、両刃の剣が使われたのです。獄舎からの脱出は、街を支配していたアポロンの牙城が崩された結果でした。

私は詩編百四十九編と使徒の働き十六章を対比させて、表を作ってみました。
 詩篇百四十九篇では、「床の上で賛美しなさい。」と告げ、使徒の働き十六章では、パウロとシラスが獄舎の寝床の上で賛美しています。どのような賛美を歌ったのかは、後ほど説明致します。詩篇の中の一つを歌ったのです。パウロとシラスによって、「神への称賛」すなわち、「最も高められた賛美」が歌われたと考えられます。

以前にもお話ししましたが、聖書の中には「二つのサミット」があります。それは「詩篇百四十八篇と、黙示録五章」です。それが旧約聖書と、新約聖書の最高峰であると言われます。
なぜなら詩篇百四十八篇は、すべての被造物が主を賛美する姿が描かれていますし、黙示録五章も、天と地のあらゆる生き物、歴史上現れたすべてが、み座を賛美する姿を描いているからです。
もちろんイエスさまの十字架が旧約、新約を貫くサミットですが、それを中心軸として、詩篇百四十八篇と黙示録五章が最高峰であるわけです。
ということは、パウロとシラスが歌った「最も高められた賛美」とは、詩篇百四十八篇のはずです。
その結果、両刃の剣が生じ、称賛と復讐の剣となって、敵の首領アポロンへの裁きが執行されたといえます。

賛美は本当に重要です。パウロは他の箇所で、聖徒たちがどのような賛美をしたらよいのかについて教え、勧めています。
エペソ人への手紙五章十九節、

『詩と賛美と霊の歌とをもって、互いに語り、主に向かって、心から賛美し、歌いなさい。』

またコロサイ人への手紙三章十六節、

『キリストのことばが、あなたがたのうちに豊かに住むようにしなさい。知恵を尽くして互いに教え、忠告しなさい。詩と賛美と霊の歌により、感謝をもって心から神に向かって歌いなさい。』

ここで「詩と賛美と霊の歌」という、三つのタイプの賛美を歌うように勧められています。それらを原文で見ますと、「詩」とは「プサロモス」という言葉が使われています。それは「詩篇」のことです。当時、詩篇にメロディーをつけて、弦楽器で演奏するタイプの賛美があったみたいです。また詩篇はメロディなしでも朗読されることも多くあり、弦楽器の伴奏でも賛美されました。それがプサロモスというタイプの賛美でした。
次の「賛美」とは、「フーノス」という言葉が使われています。これは、詩篇の中のどれか一篇にメロディをつけた賛美です。
詩篇は百五十篇もありますが、その中の一篇を選びメロディーをつけて歌われました。今日歌われたザワメキの中でも、フーノスがありました。「主はあなたを守り、あなたを…」と詩編の百二十一編が歌われました。
そしてもう一つ、「霊の歌」は、「オデイ」と呼ばれる賛美です。それは現代的に言えば、「聖歌」みたいな賛美です。聖歌とか讃美歌と呼ばれる賛美集がありますが、初代教会においても、主の恵みを思って作詞・作曲がなされて「霊の歌」と称して歌われていたようです。霊の歌とは異言と共に湧き出る霊的な歌という解釈もありますが、誰かが作曲した聖歌でもありました。
パウロはこの三つのタイプの賛美を駆使して、主をほめたたえなさいと勧めています。ですから、この教会でも、楽器を使って賛美しますし、詩篇の一つを抜き出して賛美します。また聖歌も歌われます。これが聖書が教えるところの賛美です。

ではパウロとシラスが「神を賛美する歌を歌っていた。ほかの囚人は聞き入っていた。」という、「賛美」とは三つの内、どの用語が使われているのでしょうか。それは「フーノス」です。
ということは、真夜中に最も高められたフーノス、すなわち、詩編を歌っていたことになります。
最も高められた詩篇の一篇となれば、「詩篇百四十八篇」に他なりません。
ゆえに、敵の首領であるアポロンが打ち破られ、その結果として獄舎が壊れたことになります。
私たちが詩編百四十八編のような、被造物全体賛美を歌う時に、獄舎から脱出し、家族も救われ、街全体の解放にもつながるのです。
主は、自然現象と考えられる地震をも用いて、囚人たちの手足の鎖を外されたのです。

夜中に目が覚めたら、この賛美を実践しないわけにはいけません。今週は夜中に、床の上で賛美して下さい。それも詩篇百四十八篇にまつわる賛美です。

ザワメキの中には、詩篇百四十八篇にまつわる被造物全体が主を賛美するという賛美がいくつも揃っています。これは主が私たちに、「この武器を使いなさい。」と用意して下さったと信じます。

ザワメキの中から、詩篇百四十八篇にまつわる、被造物全体賛美を調べてみました。
まずは、使徒の働き十六章をそのまま歌った、「真夜中に歌え」という賛美があります。ちょっと開先生に出てきていただいて、これらを歌ってもらいたいと思います。
今週、是非、夜中に、床の上で、被造物全体と共に主の前に出て賛美して下さい。そうしたら、獄舎が崩れると信じます。
私も家内の病気で心が暗くて、悶々としている時に、床の上で賛美するように教えられました。それが病の獄舎を崩していると信じます。
また新型コロナの獄舎も、賛美で崩すしかないと思います。

ではまず、「真夜中に歌え」を、よろしくお願いします。

「♪真夜中に歌え 主への賛美を祈りもって
真夜中に歌え 主への賛美の歌を歌え
苦しみの淵より 主を叫び求めよ
全能なる主に向い 叫び 歌い 叫び 歌え
大地が揺れ動き 獄の戸 開く 大地が揺れ動き 勝利解き放つ」

開先生と、打ち合わせなしで無茶ぶりしているのですが、次に、「ハレルヤ天において」もお願いします。これは詩篇百四十八篇そのものです。
今日は床の上で賛美する練習です。また会堂が床の上だと信じてご一緒に歌いましょう。

「♪ハレルヤ 天において 主をほめたたえよ
いと高き所で 主をほめたたえよ
ハレルヤ 地において 主をほめたたえよ
地にあるすべてのものよ 主をほめたたえよ
御使いらよ 主の万軍よ 日よ 月よ 輝く星よ
山々よ 丘よ 木々よ 鳥よ 獣よ 海の巨獣よ
地の王たちよ 国民よ 息あるすべてのものよ
主のみ名をあがめよ」

私の経験では、この歌を寝床で歌うと、また眠ってしまう傾向があります。でも、続く、「Let’s Dance to The Lord」という曲は元気がいいから、目覚めます。

「♪Praise the Lord, 主をたたえ
Sing to the Lord, 主に歌え
Clap your hands, 手を叩き
Let’s dance to the Lord, 主に躍れ

世界に満ちるすべてのものよ
海も山も川も大地も
手を打ち鳴らし 喜び歌え 主に叫べ」

そしてもう一曲、「主の回復の時が」です。
すべての被造物が回復され、共に主を賛美する歌です。床の上賛美にふさわしい曲だと思います。
最近、私は、作者には悪いですが歌詞を少し変えて歌っています。「♪主の回復の…」ではなくて、今年は「復讐の年」ですから、「♪主の復讐の時…」と変えて歌っています。ちょっとイメージが壊れるかもしれませんが、「復讐の時」と変えて歌ってみたいと思います。