〜この地に植えられ70年〜
教会はどこにある?

天に帰った家族・親族、愛する人たちと、復活の日まで会えないのかと思いきや、聖さん式において、天の教会と地上の教会が一つになるなら、そこでイエスさまを中心にして、霊の内に彼らと交わることができるはずです。素晴らしいじゃないですか。

 

サムエル・ストーンという人が、The Church’s One Fundationという曲を作りました。それは聖歌の二〇一番に、「キリストイェスを基として」という題で歌われています。ご存知でしょうか。この頃あまり、聖歌を歌いませんが、日本語の歌詞の四番はこうなっています。

 

この世と天(あめ)に別れ住めど

み民は聖き神にありて

共に交わり 共に待てり

キリストイェスの 来る日をば

 

私たちは、この世と天に別れて住んでいるように見えるのですが、「み民は聖き神にありて 共に交わり 共に待てり」と歌われています。教会は地上だけにとどまるものではなく、天上も貫いています。ゆえに、私たちは一つとなって、共通の思い、「キリストイェスの 来る日をば」、すなわち、再臨を待ち望んでいるのです。

先に天に帰った聖徒たちは、「天国よいとこ一度はおいで」みたいな、「ここは最高!地上には帰りたくない!」みたいな事をよく聞きますが、そんなことはないのです。彼らは、地上に帰りたいと思っているのです。私の家内も「早く帰りたい、帰りたい!」と願っているはずです。

どうしてか。救いはどこで完成するのかと言えば、死後の世界ではなく、イエスさまが帰って来られる再臨の日に完成するからです。

死後の世界の人たちは、第三の天に引き上げられているのですが、第二の天という悪魔の王国が真ん中に挟まって、行き来ができない状態です。しかし主を信じる者たちは、第一の天と第三の天に同時存在していますから、天の訴えを取り下げることができるのです。

しかしやがて第三の天がこの地上にまで下りて来るのです。

 

イエスさまの公生涯において、「神の国はあなたがたのただ中にある。」と言われました。すでに小さいけれど、神の国は現れました。

しかし再臨の日には、完全な神の国の支配が地上に及ぶのです。

天に帰った兄妹姉妹たちは、「一刻も早く、イエスさまの再臨と共に、地上に戻ってきたい!」と叫んでいるに違いないのです。

そのためには、第二の天の悪魔の王国を打ち砕かなければなりません。サタンは日々、天のサンヘドリンに訴えを持ち上げています。しかしその場に勝利をもたらすならば、やがて第二の天は完全に破られて、第三の天が地上にまで訪れるのです。

 

私は「霊的戦い専門課程」を十一年間、続けているのですが、毎回、家内が糸口を引き出して、私がそれを形にするという二人三脚の働きでした。家内がいなくなって、これからどうなるのかと思ったけれど、やっぱり、この働きを続けようと考えています。なぜなら今回も、家内が糸口を引き出したからです。このテーマは、家内が死ななかったら気づくことはなかったと思います。天と地は繋がっているんだなぁと、つくづく感じます。

テサロニケ人への手紙の第一の四章十六〜十七節に、

 

『すなわち、号令と御使いのかしらの声と神のラッパの響きとともに、主ご自身が天から下って来られます。そしてまず、キリストにある死者がよみがえり、それから、生き残っている私たちが、彼らと一緒に雲に包まれて引き上げられ、空中で主と会うのです。こうして私たちは、いつまでも主とともにいることになります。』

 

これがどういう形で実現するのかは分かりませんが、イエスさまが帰って来られることは間違いありません。

新城教会、今年で七十年です。七十年の間で多くの方々が天に帰って行かれました。新城教会の納骨堂に遺骨を安置している人たちだけでも、二百名以上です。天の会衆と地の会衆は一つで、礼拝の中、共に交わり、共に待てりです。共通の思いを持って、これからも歩んでいきたいと願っています。

各家でもたれる聖さん式の時、「天に帰った兄妹姉妹が聖さんに加わるように!」と宣言して、行なってみてください。本当に恵まれます。

 

「教会はどこにある?」・・・それは、天と地にあって、一つであるということです。主が帰られる日を待ち望んでいきたいと願います。

一言お祈りさせていただきます。

 

天の父なる神さま、み名をあがめて心から感謝をいたします。あなたは天と地に教会をつくってくださって、感謝します。今年は七十周年ですが、七十年の間、多くの兄妹姉妹が天に帰って行かれました。その兄弟姉妹と共に、今日は初代教会のように、礼拝を持っています。主よ、天の声援と戦いに合わせて、私たちを導いてください。

今週、兄弟姉妹が家で聖さん式を行う時、主の臨在と共に、天の教会を加えて下さい。地上が神の国となる日まで、戦い続けさせてください。今日の礼拝を心から感謝して、すべての栄光をお返しし、主のみ名によって祈ります。アーメン。