ヨセフの人生から学ぶ

このように、ヨセフの物語を通して三つの点を今回教えられ、感謝しました。自分自身の人生にも適用し、実行できる者になりたいなぁと思いました。
私たちの人生にも、さまざまな時があります。時には谷底に転がり落ちるような試練に直面することもありますし、高く上げられるような成功を経験することもあります。敵に打ち叩かれる時もあれば、敵を見返す時もあります。願ったことがなかなか手に入ることができない!ということもあるし、長年祈っていたものが手に入った!という時もあるし、物事がうまくいく!っていう時もあるし、いかないという時もあるし、そういった一つ一つの出来事に対して私たちがどうやって反応していくか。嬉しかったり悲しかったりというのはもちろんあるわけですが、しかしヨセフの人生の前半では彼は自分を中心に物事を見ていました。うまくいったら「やっぱり自分はすごい、祝福されている」と考えたかもしれませんし、落とされたときには「神さまに頼っていたのになぜこんなことに」と思ったかもしれません。
しかし、後半では、神さまが彼の人生の中心として揺るぎない王座につかれたことが大きな転機となったことを見ることができます。そしてそれまでの全ての事柄が何一つ無駄でないことを彼は悟ることができたのです。

私たちも神さまを知り、神さまを愛して日々歩んでいますが、今日、もう一度ヨセフの物語からのメッセージを受け取り、神さまの前に、神さまを人生の中心に迎えて忠実に歩むことができるようにという願いを持っていきたいと思います。その中に、あなたの人生に神さまの計画が実行されるようになっていくわけです。本当にそのことを願って、どこまでも神さまに従っていく。これが今日私が皆さんにお分かちしたいメッセージであります。最後にもう一度、冒頭にお読みしたみことばです。創世記四十五章七節から八節を読みます。

“神が私をあなたがたより先にお遣わしになったのは、あなたがたのために残りの者をこの地に残し、また、大いなる救いによって、あなたがたを生き延びさせるためだったのです。ですから、私をここに遣わしたのは、あなたがたではなく、神なのです。”

ヨセフが再会した兄弟たちに対して、「あなた方が私を売って、今私がこうしているのは、あなた方の仕業ではなく、神の計画によるものでした」と言いました。彼は兄たちに恨み事一つ言わず、全てのことが神によってなされ、最善となって今の状況があること、そして兄弟たち全体が救われるという神の計画が成し遂げられたことを証しました。
私たちも神さまの前に心から仕え、私たち一人ひとりの人生の中に神さまがなさることを信頼して受け取り、前進していきたいと思います。
その中で、一人ひとりの人生を通して神さまの素晴らしいご計画が現され、神の国が前進していくことを信じてまいりたいと思います。これで私のメッセージを終わりにします。それでは一言お祈りをしてこのメッセージを閉じたいと思います。

ハレルヤ。愛する天のお父さま、あなたのみ名を崇め心から感謝いたします。
ヨセフの歩んだ人生を通して、あなたのみことばの素晴らしさ、そして私たちの人生にどのように適用できるかを学びました。どうかお一人お一人が、あなたの持つメッセージを受け止め、お一人お一人への人生の祝福への糧としていくことができるように。またあなたのみことばに誠実に向き合い、従っていくお一人お一人となっていくことができますように。心よりお願い申し上げます。
また、今、病や経済的な問題、人間関係の問題など、さまざまな試練や困難の中にいる方々がいらっしゃいましたら、主よ、その一つ一つに意味があり、あなたが救い出し、私たちをその中で練り清めてくださることを、一人ひとりが信じることができるように、受け止めることができるように、どうかあなたがお導きください。心からお願いいたします。
イエスさまのみ名によって、心から感謝を持って祈りをおささげいたします。
アーメン。