時代を経る中で、大飢饉、大災害、疫病、世界大戦、様々な困難がありました。原爆が落とされた、その当時のその現場にいたクリスチャンは、その世を嘆いて、困難な状況を嘆いて、足を止めただろうか。おそらく答えはノーです。

この地上の歴史において、困難にぶち当たって、そこで仮に全員が主の働きをどこかで止めていたら、世界は福音を失っていたという結果になるわけです。どのような苦しい時代、どのような苦しい時期でも、その主の使命を放棄せずに、個人であり、教会であり、主の使命を果たし続けてきた人々がいます。私たちと同じ苦しみを持った人間です。聖書が神話やおとぎ話でないのと同様に、それらも遠い昔話の話ではありません。今の私たちが感じている不安や恐れ、それ以上のものを負った状況だったかもしれません。その方々がそこで福音宣教を止めず、主の働きを止めず、主の使命を放棄せず、紡いできたから、今私たちはこうして信仰を持つことができています。そこまで視点を広げなければ、神殿再建を後回しにした民と同様に、私たちも目の前の生活だけの視点に陥ってしまうのではないでしょうか。

私たちは多くの困難に日々直面して生きていく苦しい存在であるかもしれません。ただいつの時代も、今の時代よりももっと悪い時代があっただろう。また、周りを見渡してみれば自分よりも辛い境遇の人は数え切れない。そのように目の前の困難や不安、苦しみに目を向けるのではなく、主に目を向け、主に信頼して奮い立ちましょう。

 

先ほども寛太兄弟のことを少しだけお話しさせていただきましたけども、誰もが悲しい出来事です。特に家族にとっては、若くしての死別、これほど辛い経験はないと思います。その悲しみは計り知れません。しかし当事者でない私たちが家族以上にその悲しみに耽っていてもしょうがないのです。一番悲しい家族を助け祈り続けたいと思います。

召天式の最後に奥さんの滝元佳代さんが語られた言葉で、非常に印象に残った言葉がありました。「私たちはこれからも前を向いて生きていかなければなりません。」辛い立場にある中で、ご挨拶の最後に我々への感謝とともに、そのような言葉で締めくくっていました。もし自分だったら、あの場で言える言葉だろうかと考えさせられました。

 

私たちはこの先も、たくさんの困難に直面していくことと思います。しかしその中で、主の言葉に励まされ、奮い立たされて、主の使命を果たし続けていかなければなりません。なぜでしょうか。それが主の民としての使命だからです。私が言うから、教会が言うから、牧師が言うから、そんなことではありません。

今日見てきているように、主の言葉、万軍の主の言葉、主の主、王の王の言葉、私たちはこれに仕え、尽くしているわけです。

 

『心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』

 

というみことばが聖書のそこかしこにあります。私たちは、痛み苦しみに触れる時そこで立ち止まるのでなく、その人を支え、共に前に進んでいく。そのような歩みをしていきたいと思います。

心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、日々歩んでいるでしょうか。その事を苦しみの中からも、私たち自身に問いかけたいと思います。明日、私たちの命が取られるとしても、胸を張って主の元に帰れるように歩みたいです。そのように若くして天に帰った寛太君の死を通しても、受け取るべきではないかと思います。

 

最後にハガイ書のみことばに戻ります。二章四節から五節をお読みしましたが、最後は九節までお読みしたいと思います。

 

『しかし、ゼルバベルよ、今、強くあれ。‐‐主の御告げ‐‐エホツァダクの子、大祭司ヨシュアよ。強くあれ。この国のすべての民よ。強くあれ。‐‐主の御告げ‐‐仕事に取りかかれ。わたしがあなたがたとともにいるからだ。‐‐万軍の主の御告げ‐‐あなたがたがエジプトから出て来たとき、わたしがあなたがたと結んだ約束により、わたしの霊があなたがたの間で働いている。恐れるな。まことに、万軍の主はこう仰せられる。しばらくして、もう一度、わたしは天と地と、海と陸とを揺り動かす。わたしは、すべての国々を揺り動かす。すべての国々の宝物がもたらされ、わたしはこの宮を栄光で満たす。万軍の主は仰せられる。銀はわたしのもの。金もわたしのもの。‐‐万軍の主の御告げ‐‐この宮のこれから後の栄光は、先のものよりまさろう。万軍の主は仰せられる。わたしはまた、この所に平和を与える。‐‐万軍の主の御告げ‐‐』』

 

主からの私たちに対する「強くあれ。恐れるな。」という言葉、もう一度刻みたいと思います。そして私たちが主の言葉に奮い立たされ、応答し、それぞれが主の使命、仕事に取りかかる時に、主がその宮を建て直されます。それどころか、「この宮のこれから後の栄光は、先のものより勝る」と語られています。この新城教会という一つの教会にも、素晴らしい主のご計画が用意されています。そのことを信じ、今の不安や恐れ、困難があるこの時代、この状況においても、主に信頼して進んでいきたいと思います。主の使命を第一とし、勇気を出し、仕事に取りかかりましょう。お祈りさせていただきます。

 

愛する天の父なる神さま、み名をあがめます。私たちに、主の主、王の王、万軍の主のみことばが与えられていることを心から感謝します。本当に罪深く弱く愚かな存在である私たちが絶えず、主のみことばを慕い求める中に、主よ、どうか、私たちの使命を忘れないように、私たちの心を奮い立たせてください。

そして虚栄やただの気負いではなく、あなたが共にいるから恐れるなと、あなたが語ってくださっている通りに、私たちが強くあり恐れず、ただただ主の使命に喜んで、心を尽くして、力を尽くして、出し尽くして、従っていくことができるように助け導いてください。私たちの目の前には、多くの悲しみ、苦しみ、これからも立ち向かっていかなければならない困難が横たわっていますが、主の勇士として、万軍の主よ、あなたご自身の指示に従います。

あなたご自身が、この教会に持っておられる、素晴らしいご計画、永遠のご計画、使命を、この教会の王、主の主として、導き示し続けてください。

また私たち一人ひとりが、そのみことばに心から従い、使命を果たしていくことができるように聖霊さま、どうか助けてください。あなたご自身の愛をお一人お一人に注いでください。

私たち一人ひとりの生活の中に、主の栄光が現され、私たちの見てきたものより、これから先、はるかに勝る素晴らしい主の栄光が注がれることを、みことばから信じ、信仰を持って、全ての信頼をあなたにおいて、私たちの救い主イエス・キリストのみ名によって感謝してお祈りします。アーメン。