2023年春号

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ザ・メッセージ

 こういうわけで、このように多くの証人たちが、雲のように私たちを取り巻いているのですから、私たちも、一切の重荷とまとわりつく罪を捨てて、自分の前に置かれている競走を、忍耐をもって走り続けようではありませんか。[新約聖書 ヘブル人への手紙12章1節]

2023年が始まり、早、3ヶ月が過ぎました。長かった新型コロナ問題も、やっと出口が見えてきた感じです。しかし3年以上にわたって受けた様々な影響は、計り知れません。
私個人におきましては、新型コロナ騒動と呼応するかのように、2019年10月、家内に膵臓癌が見つかり、すでに末期で、余命3~4ヶ月と宣告されました。その日以来、生活は一変し、闘病を余儀なくされました。しかし教会をあげての祈りにより、奇跡が起き、手術不可能と言われていた状態から可能となり、以後、3年以上にわたって、元気に過ごすことが出来ました。それは奇跡以外の何ものでもありませんでした。祈りに応えて下さる神はおられます!
しかし人には寿命があり、いつかは地上から去っていかなければなりません。家内は昨年の10月頃、突然、体調を崩し、2022年12月18日の早朝、天に帰っていきました。67年の生涯でした。
彼女は高校生の頃、新城教会にてクリスチャンになり、以後、50年以上にわたり主と共に歩みました。彼女と結婚しなかったら、今の私はあり得ません。本当にすばらしい、最高の妻であり、母であり、牧師夫人でした。彼女は多くの苦しんでいる人たちの為に生涯をささげ、神と人とに仕えました。闘病生活は未だ経験したことのない、大きな試練ではありましたが、ふり返れば、祝福の期間でもありました。
クリスチャンにとって死は、敗北ではなく勝利です。なぜなら、イエス・キリストが永遠に共におられるからです。家内が天国に帰ってから、天国を身近に感じるようになりました。

さて、死者たちの魂は、今、どこで何をしているのでしょうか?冒頭に掲げた聖書の言葉は、死後の世界についての記述です。彼らは、「雲のように私たちを取り巻いている」というのです。19世紀にサムエル・ストーンが作曲した「The Church’s One Foundation/聖歌201番、「キリスト・イェスを基として」という賛美歌は、世界中で愛唱されています。その4番の歌詞は、死後の世界の人たちと、神
を信じてこの世に生きる者たちとのつながりを、このように唱っています。

この世と天に別れ住めど
み民は聖き神にありて
共に交わり 共に待てり
キリスト・イェスの 来る日をば

日本人にとっての関心は、人生を終えて旅立っていった家族や愛する人たちについてです。あなたに知っていただきたいことは、イエス・キリストにあるのなら、「天と地は常に一つ」であると言うことです。教会は天と地の交流の場です。主日礼拝には、地上だけでなく、天に帰った愛する人たちも、霊において共に参加し、主イエス・キリストを賛美し、礼拝します。

特に、4月9日(日)はイエスさまの復活を記念する「復活祭」です。先に天に帰った愛する人たちを思いつつ、共に集う、特別な日です。今年の復活祭は、私と家族にとっても、生涯忘れられない日となることでしょう。ぜひ、「復活祭礼拝」にご参加下さい。

最後に、紙面をお借りして、私たちの為に祈り、特に、家内を愛し、支えて下さった皆様に、心からの感謝を申し上げます。



私は子どものころからなによりも音楽が大好きで、幼少の頃から近くの音楽教室やピアノ教室に通っていました。その教室は小さな楽器屋さんの奥にあり、教室の手前には、クラリネットをはじめ、ぴかぴか光る楽器が並べられていて、それを見るたびに心をときめかせ、いつか私もこういう楽器を吹きたいと、憧れを持っていたことを覚えています。6年生になったとき、念願だったクラリネットを両親から買ってもらいました。中学・高校時代は吹奏楽部で、大学でもクラリネットを専攻し、ヨーロッパでも学ぶ機会が与えられ、多くのコンサートに出演し、大好きな音楽と向き合う充実した日々を過ごしていました。

そんな私がイエス様と出会ったのは、結婚して主人の仕事の都合で移り住んだヨーロッパのある国、三人目の子どもの出産を控えたころでした。生活するために英語を習わなくてはと思っていたところ、評判の良い先生を紹介していただいたのですが、その先生はトラン
ペット奏者であり、そして、敬虔なクリスチャンでした。
その頃の私は子育ての真っただ中で、幸せではありましたが、音楽を人生のライフワークとしていた私には、音楽に触れることが少ないもどかしさと焦燥感に追われるような毎日でした。先生は、聖書のエピソードからご自分で教材を作って私に教えてくださり、たまに
私に元気がない時には「一緒に演奏しましょう」と声をかけてくださって、決まって賛美歌を一緒に演奏しました。すると、不思議と心が落ち着いたのです。そうしているうちに、私の心は少しずつ神様に向けられるようになり、子どもたちを連れて教会にも通い始めるようになりました。
ヨーロッパを去って日本に帰国する日が近づいたとき、ここにいる間に音楽家として何か学ばなければきっと後悔すると思い、ディプロマ(正式なクラリネット奏者としての資格)の試験を受けることにし、数か月の格闘の末ディプロマの称号を得ることができました。
日本に戻ってから数年後、今度はアフリカのある国に家族で移住することになりました。その時にも現地での教会の方々との出会いが
あり、思いもよらず、教会で賛美の伴奏者として奉仕する道が開かれました。そこでの奉仕を通して、教会の音楽は神様に向かって、そ
れぞれの楽器が自由に賛美の音を奏でていることに心動かされ、クラシックを演奏することでは感じたことのない、音楽の本当の姿を見るような、目からうろこが落ちるような体験でした。今は、豊橋市に住み、新城教会に通わせていただき、時々演奏する機会が与えられています。
私はクリスチャンとなって、それ以前の自分とは違う感覚があることに気づかされます。以前は、クラリネットを吹くこと、また、音楽家であることは、そのこと自体が自分自身であり、それを音楽で表現することが自分の使命だと信じていました。結婚、転勤、出産などで自分が思うように演奏できない環境に置かれたときは、言葉にならないさみしさや不安、焦燥感に苛まれる自分がありましたが、自分の力ではそれを取り去ることは難しいことでした。しかし、歩んできたそれぞれの場所で、神様は私に近づいてくださり、いろいろな出会いを通して、自分らしく自由な心で神様に向かい、神様に捧げる賛美としてクラリネットを吹くことを、神様は私に教えてくださいました。
ヨーロッパから帰国した後も子育ては続き、数年間音楽活動から遠ざかることになったのですが、今思えばその時にも焦りや喪失感に
襲われることはなく、平安な日々を過ごしていたことを思い出します。「そのままでいいのだよ」と神様に受け入れられ、愛されていることが音楽以上の私の支えであり、音楽をすることの意味となったことを、今感じています。そして、そのような心で神様のために奏でる演奏の中には、いつも大きな喜びがあり、またその喜びをそこで聞いてくださる方々と共有することができることを感じています。
この度、新城教会の復活祭礼拝で、皆さんの前で演奏させていただくことになりましたことも、とても楽しみにしています。よろしければぜひ礼拝にお越しくださり、喜びを分かち合っていただければ幸いです。
神様に栄光がありますように。


復活祭特別礼拝

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2023年4月9日(日)
十字架の死より3日目の朝、
主イエスさまはよみがえられ、いのちへの道を示されました。
世界に喜びが与えられた日を共に祝いましょう!

召天者記念会│午前9時30分~
先に天に帰った家族や友人を偲び、再び相まみえる望みを胸にして神を礼拝するひととき。
◉音楽ゲスト
中北育子・滝元美佐子

復活祭特別礼拝│午前10時30分~
主イエスさまの復活を祝い、聖書が語るあなたへの最も大切なメッセージに耳を傾けるひととき。
◉音楽ゲスト
中北育子・滝元美佐子
Hiraku&Noriko

スペシャルランチ│午後12時30分~
礼拝後はスリランカカレーのおいしいランチをいただきましょう。
◉食事代
大人¥600・小学生¥400

 


しおんちゃん

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