〜2022年〜「それは主の復讐の年」
〜伝道礼拝〜「悪魔に立ち向かえ!」

2022年9月11日(日)新城教会主任牧師 滝元順

ヤコブの手紙 4章6節~7節
『神は、さらに豊かな恵みを与えてくださる」と。それで、こう言われています。「神は高ぶる者には敵対し、へりくだった者には恵みを与える。」ですから、神に従い、悪魔に対抗しなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。』

ハレルヤ!皆さん、おはようございます。今の賛美と踊り、すごかったですね。ユニークでした。主イエス・キリストの恵み教会は、芸能関係の方々が多く集まっています。テンションが高い教会です。私たちも同じように、主を喜んで賛美し、礼拝していきたいと思います。

本日は伝道礼拝です。新しく教会に来られた方々にも分かるように、話を進めていきたいと願います。
今日のタイトルは、「悪魔に立ち向かえ!」です。少し過激に聞こえるかもしれませんが、クリスチャンとか、クリスチャンではないとかは関係なく、地球に住んでいる人類として、この問題を考えてみたいと思います。
現在、世界には数え切れない問題があります。ウクライナではロシアとの戦争が継続中です。コロナの問題も長引いています。
しかしこれらが自然に発生した人間的な問題ではなくて、人類共通の敵によって引き起こされた問題ならばどうでしょうか?それが事実だと分かったら、人類は、態度を一変させることでしょう。
戦争、民族紛争、いろいろありますが、人類が瞬間的に一致する方法がひとつだけあると言われます。それは何かと言ったら、「地球に宇宙人が攻めてくる」ことだそうです。人類全体の共通の敵が認識されたら、お互いの争いなど全て捨てて、一致団結して、共通の敵と戦い始めるだろうと言うのです。

家庭の中で第三次世界大戦が起こっている家もあるかもしれません。ご主人と奥さんが真剣に戦っているのです。ある時、家族の一人が気づいたのです。家の中に透明人間がいて、夫婦の間に紛れ込んで、喧嘩するように仕向けていることに気づいたらどうでしょうか。
ご主人は「妻が敵だ。」奥さんは「主人が敵だ。」と考えていたけれど、二人が戦うように仕向ける敵の存在が明らかになったらどうでしょうか。透明人間を家から追い出さない限り、平和は訪れないのです。
目に見えない世界があることは、周知の事実です。皆さんが使っているスマホは目に見えない「電波」があるので機能しています。
ATMでお金を預けたり、引き出したりするのですが、一万円を預けたとたんに、お札が細く丸められて、電線の中を通って銀行まで飛んでいくのではありませんね。見えない世界で取引が成立するように仕掛けがあります。
目に見えない世界の現実は分かっています。この領域の中に、人類に敵対し、挑戦する生物が存在する事を、認識できるか否かが、勝敗のカギとなるのです。
ペテロ第一の手紙五章八節・九節、

身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています。
堅く信仰に立って、この悪魔に立ち向かいなさい。ご承知のように、世にあるあなたがたの兄弟である人々は同じ苦しみを通って来たのです。

ここでも神に従い、悪魔に立ち向かうように命令されています。
先週は、「神に従う」というメッセージでした。我々はなぜ、神に従う必要があるのか。神は私たちを創造し、愛してくださっているお方ですから、従うのは当然です。同時に、悪魔に対抗する為にも、たいへん重要な条件です。二つが同時に述べられていることを忘れてはいけません。

人とは、二つの方向のベクトルを持つ存在です。一つは「神に従う」ベクトルと、もう一つは、「悪魔に対抗する」というベクトルです。この二つがバランス良く完成すると、「さらに豊かな恵み」が与えられるのです
目に見えない悪魔・悪霊は、人類全体に対して、飢えた獅子のように、挑戦しているのです。だから堅く信仰に立って、神に従い、悪魔に立ち向かいなさいと勧められています。

さて皆さんは、どのくらい日頃の生活で、目に見えない敵を意識しているでしょうか。神さまを意識するとともに、敵を恐れるのではなく、彼らに「対抗する」のです。敵に対してファイティングポーズをとったら、人生は変化します。

最近、統一教会問題が、かなりクローズアップされています。安倍元首相が殺されたことによって、明らかになりました。多くの自民党議員や様々な議員たちが統一教会と深い関わりがあるというのです。一般では統一教会がキリスト教だと考えるので、キリスト教会はやりにくいです。
「キリスト教会って、統一教会と一緒なの?」という人がいますが、誤解しないでいただきたいです。統一教会は、キリスト教ではありません。「統一教会」は、「教会」という文字を使っていますが、本来は、「統一協会」です。「協力の会」です。彼らは名前をコロコロと変えて活動しています。今はキリスト教風にしていますが、実体は違うのです。
統一協会は韓国に本部があるので、私は本部に行ってみました。入り口には四体の像がありました。
孔子と、イエス・キリストと、仏陀と、コーランでした。統一協会とは、世界の宗教を統一する為に「協力」する為の団体です。決してキリスト教ではないのです。中身はなんでもありです。聖書にないことだって、何でもやります。壺を売ったりしています。壺一つが三百万円だそうです。
どうしてそんなものを買うのでしょうか。おかしいと誰だって分かりそうです。なぜ買ってしまうのか。それは、見えない世界に対する恐怖、特に人には、悪魔や悪霊に対する恐れがあるからです。宗教を越えて、人には霊的存在に対する、潜在的恐怖があります。
統一協会は「この壺を家に置いておくと、掃除機みたいに悪霊を吸い込んでくれます。」と言うのです。壺を置いておくと、家中の悪霊どもが吸い込まれて、壺の中に封印されるというのです。なんとも馬鹿げた話です。それでも、ついつい買ってしまう人がいるのはどうしてかと言うと、恐れがあるからです。人は本能的に、科学にも、学問にもならない、見えない世界を信じ、恐れています。

そもそも統一協会がなぜ、政治の世界に入り込むことができたのかと言うと、理由があるのです。統一協会は戦後、アメリカが作った政治団体だからです。戦後、GHQやCIAなどが、アジアの共産化を防ぐ吸着剤として作ったのです。共産主義は宗教を認めません。統一協会は人々を共産主義から引き離す政策の一つでした。
もう一つ、その為に作られた政治的宗教団体が「創価学会」です。ゆえに二つの団体は、政治の中枢に入り込むことが出来たわけです。もともと政治的意図を持って作られた団体ということです。なるほどですね。
現在、戦後形作られたシステムが壊れてきて、実体が露わになってきています。

先週はたいへん痛ましい事故がありました。静岡県牧之原市で、三歳の女の子が、こども園のバスに取り残されて亡くなったからです。五時間以上でしょうか、車中に閉じ込められて亡くなりました。どのくらい苦しかったでしょうか。本当に心が痛みます。
どうしてこんな事件が起こるのか・・、そこには信じられない、いくつものヒューマン・エラーがありまた。バスの運転士も、大丈夫かなというような老人の園長でした。でも、バスには彼だけでなくて、園児たちを確認する係も乗車していました。車だって、ハイエースみたいなバンです。いくら椅子の下に子どもが隠れると言っても、チェック機能はあったはずです。しかしチェックされずに漏れたのです。
その後、登園がコンピューター入力されて、そこでもミスがありました。またクラスの先生たちも、その子が登園と入力されていても、いるか分からなかったわけです。一人だけでなく、多くのエラーが重なって、悲しい事故につながりました。
ありえない事ですが、人為的ミスです。
しかしもしも、背後に目に見えない世界が関わっていれが、これからも起こるかも知れません。ヒューマン・エラーは避けられないと言われます。しかし見えない世界からの影響があると認識したら、対策は変わります。もしもそれが真実ならば、人類は敵に立ち向かうはずです。戦うポジションに立たない限り、いくら一般的な対策を講じても、この種の問題は後を絶ちません。

ヤコブの手紙は、歴史を見ますと、戦いにさらされた書である事が分かります。現在、新約聖書にヤコブの手紙が入っているが故に、私たちは『神に従い、悪魔に対抗しなさい。』ということばを手にしています。
宗教改革の時、ルターは「ヤコブの手紙は新約聖書にふさわしくない」と言って切り捨てました。なぜなら、宗教改革は、カトリックの主張する行いによる救いではなく、恵みによる救いの強調であったからです。ヤコブの手紙は「行い」を強調しています。ゆえにルターは、ヤコブの手紙を「藁の書」と呼んで新約聖書から排除しました。
しかしルターの死後、ルターの弟子達が「これは重要な書だ!」として。再度、新約聖書に編入したのです。ヤコブの手紙はイエスさまの実の兄弟が書いた重要な書です。よかったですね。あの時に取り去られていたら、悪魔に立ち向かうことはできなかったと思います。悪魔は聖書自体にも攻撃を加えたと言うことです。
イエスを救い主として信じるとは、宗教的な行動ではありません。現実的に、この世は悪魔の支配下にあるのです。人類が本物の神を認めなかったら、どうして敵に立ち向かうことが出来るでしょうか。
地球に住む人類は全て、イエスさまを神と認めて、人類の未来の為に、一つとなって、敵に立ち向かう必要があるのです。その時、歴史は良い方向に変わっていくはずです。

先週は世界的大ニュースが飛び込んできました。それは、エリザベツ女王の死です。
この九月に、十一期の霊的戦い専門課程が始まります。私は今回、何をメインのテーマにしようかと、祈っていました。すると「イギリス」という国の歴史を学び、とりなすテーマが与えられました。そんな只中に、エリザベス女王が亡くなったというニュースが飛び込んできて、たいへん驚きました。
イギリスという国、世界史をよく知っておられる方、特に、イギリスの歴史を学んだ方は、よく分かると思います。あの国ほど、歴史的に大変な国はありません。はっきり言って、血で血を洗うような歴史で、大地は血に染まっているような国です。そして世界は、イギリスによって大きく歴史を変えられました。
また、一人の人物がどういう行動をとるかで、国の未来は大きく変わります。
イギリスは、王がどんどん変わっています。クイーン・エリザベスは、エリザベス二世と呼ばれていました。ということは、クイーン・エリザベツ一世もいたということです。

十六世紀に一人の王がイギリスに出ました。それは、「ヘンリー八世」という人物です。ヘンリー八世が出現しなかったら、日本の教会も、あったかどうか分かりません。それは良い意味よりも、悪い意味において言えます。彼は生涯で、妻を六人変えました。しかも自分の妻の二人をギロチンで処刑しています。
この人物は次男で、王となる資格はありませんでした。スポーツに興じる、すなおな青年であったようです。しかし王となっていた兄が死亡し、兄さんが娶っていた妻と政略結婚させられてから、彼の人生は一変したのです。
その後、六人の妻を娶り、二人を処刑し、多くの人たちを殺し、アメリカ合衆国も、この人物の出現によって出来たようなものです。彼が英国国教会を設立したことにより、世界中に大きな悪影響をもたらしました。ちょっとしたことで、歴史は大きく変わります。
「あの人はモンスターだ。あの人は酷い人だ。」というような人物の背景には、必ず、暗闇の力が関わっているのです。

聖書は、目に見えない世界で何が起こるかによって、地上のふるまいが変化することを記録しています。
旧約聖書、歴代誌第二、十八章を読みますと、興味深いことが記されています。そこにはヨシャパテというユダの王と、アハブというイスラエルの王が出てきます。
ある時、この二人が結託して、ラモテ・ギルアデにいる敵と戦う計画を立てました。全体をご自分で読んでいただきたいと思うのですが、アハブは、神に従うどころか、神に大きく反逆する王でした。ヨシャパテは、神に仕える良い王でした。しかしヨシャパテは、アハブにそそのかされて、戦いに引き込まれたわけです。神はアハブが、あまりにも悪い王だったので、この世から消し去ろうとされました。これは神の裁きです。