「70年が満ちた2021 回復と再建の年! キリストのからだ全体の勝利!」

英語のニューインターナショナルバージョンでは、「Love is patient」と訳しています。「patient」とは、「我慢」です。結婚したら、お互いに我慢大会の始まりです。我慢することは、神の愛、アガペーを表しているのです。
キリストのからだの中では、多種多様の方々が集まりますから、時には我慢も必要です。しかしこれが、神の愛を表すということを、知っていただきたいです。

聖書の中で古い訳の一つである「King James Version」これは、十七世紀初頭にできたものですが、アガペーを「チャリティー」と訳しています。チャリティーと言ったら、チャリティーコンサートみたいな、慈善という意味ですよね。チャリティーとは、ラテン語で「愛」という意味だそうですが、「Charity suffereth long」という文を、Google翻訳にかけてみたら面白い翻訳が出ました。
「慈善団体は長く苦しみます。」

結婚生活も長引きますと、お互いに慈善団体みたいになる事もあります。病気の妻の介護も大変です。長く苦しみながら介護したり、助ける事は、苦しみですが、イコール神の愛を実現する事に他なりません。アガペーの実現であるのです。「長い間、私は両親の介護で疲れています。」という方もおられるかもしれません。また長く続く問題で、他人の問題で苦しんでいますという方もおられるかもしれません。しかし、それが神の愛の実現なのです。愛とは、長く苦しむことであると言うのです。
私も二年以上にわたって、家内のことで苦しみがあります。また、コロナ問題も重なってストレスがあります。それも長い期間にわたる苦しみです。しかしこの期間こそ、神の愛の実現なんだ、ということに気づかされました。
教会とは、苦しみの帯によって、うめきが生まれ、聖霊さまも共にうめいてくださって、すべての事が働いて益となり、最終的に「圧倒的勝利」に繋がるとローマ人への手紙八章で約束されています。

聖書の教える真実の愛とは、「誰かのために苦しむこと」と定義ができると思います。とりなしの祈りは、自分以外の人たちの問題に関わり、苦しみ、うめき祈ることです。苦しみが長く続くかもしれませんが、それが神の愛の体験です。パウロもそのことを実体験から語っています。
コロサイ人への手紙二章一〜二節、

『あなたがたとラオデキヤの人たちと、そのほか直接私の顔を見たことのない人たちのためにも、私がどんなに苦闘しているか、知ってほしいと思います。それは、この人たちが心に励ましを受け、愛によって結び合わされ、理解をもって豊かな全き確信に達し、神の奥義であるキリストを真に知るようになるためです。』

パウロは顔を見たこともない人たちのために、苦闘していることを知ってほしい、と書き送っています。これにより神の愛の帯によって結ばれると語っています。
この二年の間、私の家内のためにも、また、滝元家のためにもお祈りくださり、長く苦しんでくださっていることを、心から感謝致します。これが教会の中に、愛の帯として結ばれ、神の奥義であるイエスさまについて深く知ることにつながりますよう、心から願っています。
詩篇一一九篇で、詩篇の記者は次のように語っています。

『苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。私はそれであなたのおきてを学びました。あなたの御口のおしえは、私にとって幾千の金銀にまさるものです。』

『苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。』と告白できたら幸いですね。どんなに金持ちになるよりも幸せだというのです。
なぜなら、神のおきてを学ぶことができたと言うのです。深い真理は、苦しみの中からしか、学ぶことができないのかも知れません。
イエスさまも地上に来られて、父なる神さまのみこころを、十字架の苦しみによって悟り、耐え抜いた結果として、圧倒的な勝利者として、よみがえってくださいました。
時に教会の中にも、様々な苦しみや、悲しみがありますけれど、それらを通して、私たちも圧倒的な勝利者としてくださると信じます。

今、日本において、コロナ問題もだいぶ落ち着いてきました。昨日あたり、国内の新規感染者は、二百四十一名でした。一億二千六百万人の人口で割ったら、ごくわずかになりました。
全国で一日に、二百四十一名しか感染しない感染症よりも、もっと大勢の人たちがかかる感染症は数多くあるはずです。
もちろん新型コロナは、命に関わるということで、危険視されているわけですが、ここまで主が助けてくださったのは、苦しみの中で、一人ひとりが真剣に神さまの前に祈った結果であると信じます。
新城教会におきましては、私のため、家内のため、直接的に血の繋がりはないのにも関わらず、キリストのからだとして、真剣に祈ってくださった勝利の結果だと信じています。

二〇二一年は「回復と再建の年」と銘打って始めましたが、十一月になって、キリストのからだ全体の勝利の時期に入ったかもしれない、と感じています。
皆さんの祈りと共に今まで戦い続けることができたことを、心から感謝します。お互い苦しみながら祈り続けることが、神の愛の実現であることを覚えて、主に栄光をお返ししたいと思います。

最後にお祈りさせて頂いて、メッセージに代えさせていただきます。

天の父なる神さま、み名をあがめて心から感謝いたします。この二年間、この教会は、大きな試練の中にあり、苦しんでまいりました。しかし一人ひとりが苦しみの中でとりなしてくださった結果として、一つの区切りが与えられていることを、心から感謝いたします。
しかし今なお、苦しんでいます。この苦しみに対して、完全なる勝利を勝ち取ることができますように。
被造物全体も我らと共に祈ってくれていることを、主のみ名によって、感謝します。
イエスさま、あなたの夢を叶えるために私たちは存在しています。どうか、あなたの夢を叶える為に私たちを用いてください。
イエスさまの苦しみを共に苦しみ、この地を勝ち取るために働くことができる恵みを、心から感謝します。
苦しみの背後に働く、悪魔・悪霊どもに立ち向かう勇気と力を与えてください。多くのとりなし手たちを配備してください。来る、二〇二二年は完全大勝利の年となりますように。
尊いイエス・キリストのみ名によって、祈りをみ前におささげいたします。アーメン。