「70年が満ちた2021 〜回復と再建の年〜 あなたは主の勇士です!」

 

これだけ読んでもあまり分かりませんが、調べてみると「レギオン」という用語は、本来、悪霊の軍団というよりも、「ローマの軍隊」のことを指す用語です。イエスさまの時代は、ギリシャ帝国からローマ帝国に支配が移り変わった時代でした。当時イスラエルは、ローマの軍隊によって統治され、植民地支配を受けていました。ローマ帝国はガリラヤ地方やデカポリス地方にも軍隊を送り統治していたのです。その軍隊は「レギオン」と呼ばれました。そしてローマは、ギリシャ的な文化も持ち込みました。

彼らの植民地政策の柱として、「宗教政策」がありました。それはローマ神話の神々、これはギリシャ神話の神々の焼き直しですが、それを町々・村々に持ち込み、住民に拝ませることと、ローマ皇帝カエザルを神とする「皇帝礼拝」をさせることにありました。住民たちはこの二つを強いられたのです。ゲラサの町は元々、ヘレニズム時代にギリシャによって建てられた町でしたが、イエスさまの時代には、ローマ神話の神々と皇帝を現人神として拝むことを義務づけられていたのです。

まさしくこれは、社会政治学的構造と共に悪霊どもが働いていた証拠です。

具体的にギリシャ・ローマはどんな偶像を地域に持ち込んでいたのかと言うと、ギリシャ神話の女神「デメテル」という豊穣神でした。

 

 

ここにデメテルが祀られていたとすると、イエスさまが湖を渡る途中に波風が立ったとか、豚が湖に落ちた理由が分かります。なぜならデメテルは、「自然界を支配し、気象を操る女神」として当時崇拝されていたからです。住民がこの女神を拝むことによって、悪霊どもは力を受け、イエスさまがゲラサに来ないように、風を吹かせたわけです。しかしイエスさまは、このレギオンを追い払われたのです。

 

 

またこの女神は聖獣として、豚を率いていました。イエスさまが二千匹ほどの豚を湖の中に放り込んだ記述を見て、「イエスさまはひどいことをする。人の持ち物の豚を湖に投げ込んで。」と言う人がいますが、当時デメテルは豚とセットで拝まれていました。ということは、イエスさまはただ単に、豚を湖に追いやったわけではないことが分かります。これらはローマ帝国が軍隊と共に持ち込んだ存在でした。ローマ帝国のレギオンと、悪霊のレギオンが表裏一体となり、この地域を支配していたのです。

日本も同じです。明治政府により持ち込まれた、「国家神道」により、国は支配されているのです。ということは、国の背後に働くレギオンを打ち破る祈りが必要なのです。これがレベル1の戦いです。レベル1の戦いは、国家的偶像礼拝と異教の文化です。墓場に男が住んでいましたが、それは祖先崇拝と繋がりがあります。ギリシャ系の人たちは、今でも世界で最も墓参りをする人たちだと言われます。ギリシャ人の墓参り年間回数は世界一で、年間十一・一回です。日本でも行われている祖先崇拝という習慣と文化は、レギオンを呼び込む力となります。

 

続くレベル2の戦いは、「暗闇の世界の支配者たち」との戦いです。意外なところから世界はコントロールされている事が分かります。

それは何かというと、「コスモクラトール」という言葉が使われていますが、星々の世界から人々は支配されているというのです。

当時の人たちは、コスモクラトール、すなわち「圏」と呼ばれる星々の世界が人の運命を左右すると信じていました。それは星々の世界の神秘との関わりです。

エーリッヒ・ザウアーという神学者は、星々の世界と天使の世界は、単なる詩的表現ではなく、実際的関わりがあると語っています。

聖書は天体を拝んではいけないと告げています。なぜ拝んではいけないのでしょうか。天体は天使たちの世界だからです。それらを拝んでしまえば、天使たちの領域が悪魔にわたってしまうからです。それはただ単なる個人的支配だけでなく、world-rulersとありますから、世界中が悪い影響を受けるのです。私たちは彼らから世界を取り戻さなければならないのです。星々の間に巣を作っている敵の力に立ち向かう祈りが必要です。具体的には様々な領域があるのですが、本日、午後から霊的戦いセミナーを開催します。そこで「暦と霊的戦い」というテーマで語らせていただきます。私と雅也先生が語らせていただきます。暦を意識する人はあまりいないかもしれませんが、暦は、天体によって規定されます。

聖書の背景にユダヤ教があります。ユダヤ人たちは一神教で、ローマの支配にも屈しませんでした。

初めは、「キリスト教」という呼び名はなく、ユダヤ教の一派だと思われていたわけです。クリスチャンたちもローマが持ち込んだ偶像を拝まなかったわけです。それでローマは、ユダヤ民族とクリスチャンを根絶やしにしなければ、やがて自分たちに反抗するだろうと考えました。ではどうしたらいいのか。ローマはユダヤ教を調べ、彼らが太陰暦で祭りを行っているのを知って、暦を変えたのです。神は七つの祭りをヘブル民族に指示されましたが、そのスケジュールはすべて太陰暦に沿ったものでした。ローマは祭りができなくなるように、太陰暦から太陽暦へと変えたのです。

今、私たちは太陽暦で生きています。今日は日曜日で、「聖なる日」と考えるのですが、これは太陽暦での話で、聖書歴とは違うものです。今日は午後から、詳しくお話をさせていただきたいと思います。意外なところから、人類は支配されている事にパウロは気づかされたのです。

 

そして「レベル3」の戦いとは何か。それは天にいる諸々の悪霊との戦いだと言うのです。悪魔とは、ディアボロス「訴える者」という意味です。以前にもお話ししましたが、「中傷者、告発者」です。どこに訴えるのか、それは天に訴えるのです。

ヨブも神の会議の中で、サタンに訴えられ、地上にさまざまな問題が生じました。「あなたがたの敵」という「敵」という言葉は、「アンチデコス」、「訴訟を起こす者」という意味です。

 

 

悪魔・悪霊どもは第一レベル、第二レベルの要素を使って、天に訴え、天で合法的な許可を受け取り、我々に挑戦してきます。悪魔はそのような組織を率いているのです。

しかし私たち、主の勇士は、特殊部隊で訓練を受け、主からの権威をもらい、それらの戦いに勝利できると言うのです。

 

最初に読んだイエスさまの語られたことばは、まさにレベル1からレベル3までの戦いを網羅しています。

 

『わたしが見ていると、サタンが、いなずまのように天から落ちました。』とイエスさまは言われました。サタンは天の法廷に訴える者ですが、天からサタンが落とされるのです。これはレベル三の戦いに勝利できる事を告げています。

 

次に、『確かに、わたしは、あなたがたに、蛇やさそりを踏みつけ、』と語られました。「蛇やさそり」とは、悪魔を連想させる響きがあります。しかし別の見方をしますと、イエスさまの時代、ギリシャ占星術の最盛期でした。人々は「へび座」とか「さそり座」という、星座を真剣に礼拝していた時代でした。蛇やさそりを踏みつけとは、まさしく、レベル2の戦いです。コスモクラトールと呼ばれる敵の力に打ち勝つことが出来ることを意味します。

 

そして、『敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を授けたのです。』と語られています。これは主権と力というような「レベル1の戦い」に勝利出来ることを意味します。

 

この短いルカの福音書十章十八節、十九節の中に、私たちに与えられる権威が、レベル1からレベル3までを含む、すべての戦いに十分に耐えられる権威であることが分かります。そして「あなたがたに害を加えるものは何一つない!」という、イエスさまからの大勝利を保証する励ましのことばに続くのです。

 

二〇二一年、私たちは主から訓練を受けて、特殊部隊員として、戦い続けたいと願っています。様々な危険な現場に特殊部隊は遣わされます。しかし神の国の特殊部隊に対して、敵はなんの害も加える事は出来ないのです。

 

最後に一言お祈りさせていただきます。

 

ハレルヤ、天の父なる神さま、み名をあがめて心から感謝をいたします。私たちに、このような素晴らしい権威を与えて、レベル一からレベル三の戦いに勝利させてくださることを、心から感謝いたします。今、私たちはあなたの軍隊の訓練を多く受けています。強力な武器である、みことばの剣を心から感謝します。みことばに土台を置き、敵の組織をはっきりと知って立ち向かい、勝利することができますように。

 

今週は、聖霊さまが激しく注がれた週です。主よ、あなたが強く働いてくださり、勇士としての宣言をしてください。イエス・キリストのみ名によって、勝利を宣言して祈ります。アーメン。