「70年が満ちた2021 回復と再建の年!あなたは主の勇士です! パート2 〜この時のために生きる〜」

エステルは二日目の宴会を催しました。モルデガイの一件があったことによって、王の心は整えられていたのです。
二日目、エステルは自分の出自を王に告白し、民族を絶滅させる計画があると告げました。そしてその計画を立てている人物が、王の目の前にいるハマンである、とすっぱ抜き、計画を廃棄するように王に訴えるわけです。王はハマンの悪巧みを知って大変怒り、外に出て行ってしまいました。
しばらくして王が戻ってきた時、ハマンはエステルに命乞いをして、王妃の長椅子にしがみついていたのです。それを見た王は、さらに怒りを増し、ハマンは処刑されたのです。ハマンのユダヤ人撲滅計画も全て破棄され、ハマンだけでなく、一族も一掃されたのです。

アダルの月は、太陽暦に対応させると、この二月です。不思議な神さまのタイミングが、エステル記には散りばめられています。
ハマンが処刑されて、ユダヤ人撲滅計画中止の文書が発行されたのが、「シワンの月」でした。太陽暦では五月から六月にあたります。取り消し決定は「シワンの月の二十三日」に調印されたのです。ユダヤ人撲滅実行日の、「アダルの月の十三日」までには、数ヶ月の余裕がありました。
もしも取り消し決定がもう少し遅れたらどうでしょうか。ペルシアは百二十七州もあり、当時は電話もFAXもネットもありません。すでにハマンによるユダヤ人撲滅の命令書は、百二十七州の全ての首長に配布されていました。その後、取り消す命令が発布されても、実際に首長たちの手元に届くまでには、何ヶ月も要したわけです。当時は飛脚のような人たちが、王の命令書を全州の首長に届けたわけです。まさしくここに大きな神さまのタイミングが関わっていたのです。そのタイミングを掴んだのが、エステルであり、モルデカイでした。

こうして見ますと、私たちも日々の生活の中で、神が与える時を意識する大切さを教えられます。そしてエステル記は、神はご自分のカレンダーに沿って、事を行われるというもう一つの側面です。それは我々が日常で使っている太陽暦ではなく、ユダヤ暦に沿って事を行われるという法則です。
エステル記には神の名前は一度も出てきません。どこに神がおられるのだろうか?しかし神は、ご自分が設定された暦に沿って、神の業を粛々と実行されるのです。そしてその時を掴まえた主の勇士たちが居た、という事実を合わせて知る必要があるのです。
ユダヤ人が皆殺しにされる予定日、「アダルの月の十三日」が、ユダヤ人たちにとって、最大の解放の日となったのです。大喜びの日となりました。

辺境にある州においては、まさしくアダルの月の十三日に入る直前、殺害中止命令が届いたのかもしれません。すでにユダヤ人を撲滅する準備が整えられていたただ中に、飛脚が飛び込んで来て、撲滅計画中止が知らされたのです。
アダルの月の十三日は、田舎のユダヤ人たちにとっては大緊張の日だったと思われます。しかし、明けて十四日は、大きな喜びと感謝の日となったわけです。

『・・・それゆえ、城壁のない町々に住むいなかのユダヤ人は、アダルの月の十四日を喜びと祝宴の日、つまり祝日とし、互いにごちそうを贈りかわす日とした。』

太陽暦をユダヤ暦に変換するサイトがあります。今年のアダルの月の十三日はいつなのか?と調べてみました。
先週、私たちは「アダルの月十三、十四、十五」という祈祷会を持ったのですが、本物の「アダルの月十三日」はいつになるのかを調べました。すると今週の「二十五日、木曜日」でした。ということは、今週は重要な週なのかも知れません。今週はアダルの月、十三、十四、十五を含む週なのですから。

神の時を捉えるために、真剣に祈る週ではないかと思います。主に、「大どんでん返しの週」としてくださるように、祈ろうじゃありませんか。
私も家内のことに関して、去年は良いどんでん返しがいくつもありました。主は約束してくださったことを必ず成就して下さると信じています。今週、主が強く働いてくださることを期待して祈りたいと思います。

私たちが生きている時代は、「あなたがこの王国に来たのは、もしかするとこの時のためであるかもしれない。」とモルデガイが告げたように、同じような歴史的な時を過ごしているのかも知れません。
最近、身の回りに起こっている事柄を総合するなら、未だかつてないようなことが連発しています。ということは、今の時代に生きる私たちにも、同様に、大きな責任が課せられていると思われます。私の勝手で、最近起こっている事柄をまとめさせていただきました。最近、気になっている事柄です。

まずは「新型コロナウイルスの世界的な蔓延」です。一億一千万人以上が感染しています。しかし、ワクチンが開発されて、日本でも先週ぐらいから、接種が開始されました。これも悩むところであります。ワクチンを打ったほうがいいのか悪いのか、後遺症があるのか否か、祈りが本当に必要です。またワクチン接種のタイミングも重要です。
東京オリンピックは中止されるのかと思っていたら、政府は開催の方向で動いています。森さんが不適切な、女性を軽視したような発言をして、会長の座を降りて、橋本さんが会長になりました。あの辺も、なんか不自然だと思いませんか。女性を蔑視するような発言は悪いですけれど、論議が拡大されて聖書が禁じている領域にまでオーバーランしているところに、私は問題を感じています。それはクリスチャンの将来にも関わることですから、祈りが必要です。
東京の感染者数が激減しているのも、不自然に感じます。昨年、オリンピックが延期となった翌日から感染者がドンと増えた逆バージョンみたいで、操作されているのかもしれないです。背後にハマンとその一族がいるのではないでしょうか。
先週は東北で震度六強の地震がまたもや発生しました。福島原発の第一と第三号機が傷を受けたらしいです。水位が低下しているそうです。でもあまり大きくは報道されていないです。もしかしたら、大変な問題になっているのかもしれません。
どの国も、経済的に大ダメージを受けています。皆さんも大きなダメージを受けていると思います。私の息子も一年以上、仕事がない状態です。
しかしご存知でしょうか。先日、こんなニュースが流れていました。「ニューヨーク株、史上最高値を更新」というタイトルです。株式市場は、日本も含めて史上最高値だというのです。何これ?という感じですよね。経済の世界って何なの?という感じです。社会の全てが経済に集約されている世界に、私たちは住んでいます。マモンの暗闇の力は、強大です。今日も午後から「経済と霊的戦い」という講座があります。この時に生きる者として、祈り、とりなす必要があります。
そしてもう一つ、経済の領域の中に起こっている変化は、暗号通貨が大高騰していることです。数年前、仮想通貨、暗号通貨が発表されて、ブームになった時期がありました。しかしその後、ほとんど忘れ去られて、捨て去られた感じでした。騙された…みたいなところがあったのかもしれませんが、今どうなっているのか、皆さんご存知ですか。暗号通貨代表格のビットコインは、二〇一〇年、ピザ二枚が一万ビットコインで取引されたというのです。ピザ一枚は千円ぐらいだと思いますから、二枚なら二千円です。二千円が一万ビットコインで交換されたということです。
しかし今、たった「一ビットコイン」が、昨日あたり「六百万円」でした。ピザ二枚二千円が一万ビットコインだったのが、今やピザ二枚が「六百億円」ということになるわけです。ということは、実に「三千万倍の高騰」です。
世界に何が起こっているのか・・・?それは、国々の中央銀行が新型コロナ対策でお金を刷りすぎて、インフレ傾向で、人々は自国の貨幣に信頼できなくなり、自国通貨から逃げている現象が世界に起こっているということです。今後、世界はどうなるのでしょうか。日本人は日本円を信頼していますが、気がついたら日本円も紙っぺらみたいなことも起こりえるのです。経済的にも大転換期かも知れません。
そしてその背後にあるのが、ハマンとその一族です。世界をあやつる諸力があるのです。
この時にこそ、私たちクリスチャンは主の勇士として、見えない敵に立ち向かい、時に対応するなら、主は私たちを用いて下さいます。信じて祈り続けるならば、何が起こるのでしょうか。主が、逆転大ホームランを放ってくださるというのが、エステル記の記録です。
「あなたがこの王国に来たのは、もしかするとこの時のためであるかもしれない。」私たちがこの時代に生きているのは、今の時に対応するためです!
神の時を逃さずに、主の勇士として戦ってください!と、主は語られているはずです。神の時を掴まえて祈ってください!とも、語っておられるのではないでしょうか。

今週は象徴的に、重要な月と対応しています。祈り深くあっていただきたいと思います。アダルの月の十三日、ユダヤ人が撲滅される決行日が一転して、なんと敵が一掃される記念日となったのです。この痛快な大逆転の週を迎えています。そして十四、十五日と続きます。この週に主が素晴らしいことをしてくださるように、願っています。

先週からエステル記が私の心の中に響いていましたので、お話しさせて頂きました。「ユダヤ歴と神の時」を意識しながら、エステル記をお読みになって頂きたいと思います。主の祝福がありますように。
最後に一言お祈りさせていただいて、私のメッセージに代えさせていただきます。

ハレルヤ、天の父なる神さま、み名をあがめて心から感謝いたします。私たちは重要な時の中に生きています。この時に対応するために地上に造ってくださったことを心から感謝します。様々なことが周りに起こっていますけれども、主よ、それらに対応する知恵と力と助けを与えてください。エステルのごとく、モルデカイのごとく、国を変えるために、民族を変えるために、また歴史を変えるために用いてください。
ハマンとその一族によってなされている闇の力を一掃して下さい。今週は象徴的な週となりますように。アダルの月の十三日の勝利を宣言します。主の大きな祝福となりますように。目の前の様々な問題も、主が解決して下さい。
尊いイエスさまのみ名によって、この祈りをみ前におささげいたします。アーメン。

最後にエステル記九章十七節〜十九節を読んでみたいと思います。

『これは、アダルの月の十三日のことであって、その十四日には彼らは休んで、その日を祝宴と喜びの日とした。しかし、シュシャンにいるユダヤ人は、その十三日にも十四日にも集まり、その十五日に休んで、その日を祝宴と喜びの日とした。それゆえ、城壁のない町々に住むいなかのユダヤ人は、アダルの月の十四日を喜びと祝宴の日、つまり祝日とし、互いにごちそうを贈りかわす日とした。』